2023年4月10日月曜日

日本では分かりづらいアメリカの問題






BBC New より(4月7日)

米テネシー州議会、銃規制強化求めた民主党議員2人を除名 - BBCニュース

controversial(物議を醸す) ですかね? 恐らく日本では多くの人は興味もないし、全く理解できないことだと思います。

アメリカの銃社会は「日本を永遠に独立させない」というアメリカの国家戦略と似てるかもしれません。日本には絶対に核兵器を持たせない、、、と。先住民を虐殺して土地を奪ってアメリカが成立したことや、黒人奴隷の歴史があるから、報復を恐れて自分の身を護るには銃による自己防衛しかないと考えたのが根本の思想だったのだろうと思います。そしてだんだんとそれが自由だ権利だと主張し始めた。過去と調和するどころか反対に突き進んでいます。

更にアメリカ人って「お上」(連邦政府 federal)を信用しない現実があります。警察や司法、政治に対する根強い不信感です。政治家やリーダーや官僚に過度の期待と清廉潔白性を求める日本と真逆なのです。

どの国もその国の自己欺瞞があります。例えば、フランスにはフランス革命の自己欺瞞、日本は戦後日本社会の自己欺瞞等々です。アメリカは自らの自己欺瞞に少しは向き合うべきです。ところが今のアメリカのようにこれほど分裂してしまったら、いくらかの共同主観を形成するには何百年もかかるのではないかと思ってしまいます。これは多様性の国アメリカの宿命なのでしょう(何という皮肉か!)。

銃規制の問題はアメリカが自由の国であると言った表層的な問題じゃないことは確かだと思います。人類ってソクラテスの時代から大して進歩してないのでしょうね。

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