2018年8月3日金曜日

「歩き方」改革

玄関のスニーカーと草履

「歩き方」は文化によって大きく異なるそうです。

洋式は後方へのけり出し動作が推進の基本で、和式は前方踏み出しが推進力のようです。踏み出した足で全身を引っ張り前に出るか、踏み出した足が接地する前に後ろ足で蹴り推進力とするかの違いです。西洋式はパリコレのモデルさんの歩き方です。一方、和式は能や狂言の歩き方をイメージしてもらえればいいかと思います。

歩き方は服装や生活様式の変化にも影響されます。狩猟や戦争を主とする好戦的な歴史と農耕で稲作を生業とする平和な農民文化との違いもあるのでしょう。着物から洋服へ、草履や下駄から靴へ、ここ半世紀日本人の若者の体格も随分と変化しました。現代の日本人の歩き方は洋式か和式かどうなのでしょう? 学者先生によると「崩れた洋式歩行」と言うのが通説のようです。どうやら今の日本人は洋式歩行を完全にはマスターしきれていないどっちつかずのようです。それぞれの文化的背景や合理性を取り込んだ歩き方になっていない中途半端な歩き方ということのようです。

和式を基本として状況に合わせて洋式和式を自由自在に適応できるのが理想的なのかも知れません。さて、50年後の日本人はどういった歩き方をしているのでしょう。

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