2016年7月29日金曜日

民主主義は絶対に正しいか?


プラトンは著書『国家』(下巻)の中で、民主制とは様々な問題をはらんだ政治体制だと書いています。

今のアメリカは(もう20年以上前からだと思いますが、、、)、民主主義と資本主義を追求しすぎた結果、道徳とか倫理観念を失っていったのでしょうね。 だから有名なビジネススクールの先生たちも「倫理観、倫理観」と呪文のように唱えます。

More than enough is too much(過ぎたるは猶及ばざるが如し)。

アメリカと比較した場合、アメリカに盲従する日本ですが、まだいくばくか「足るを知る」人たちが残っていると思います。 しかし、民主主義はかなり危険な状態に入っている。 アメリカ大統領選のテレビ報道、そして、参院選や東京
都知事選を見ていると、民主主義を疑わない日本人はかなり異常だと思います。

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2016年7月24日日曜日

能動的(active)な人生

ベランダのピーマン ~ 赤くなるまで待つか、その前に刈り取るか?

人間って一人一人の価値観に基づいて選択をするもので、我々は選択することによって自分の生き方を方向づけます。 苦渋の選択もあるだろうし、選択の失敗もあると思います。 選択する力が人生で最も重要な能力の一つなのです。 しかし、日本の社会は、教育の中でも社会の中でも選択の自由を奪ってきました。

混沌とした世界で必要とされるのは、精神的に強い(intensity)ということです。 自分とのコミュニケーションがちゃんとできること(新渡戸稲造が『武士道』で説明した「克己」です)。 精神力は選択することによって強化されていきます。

選択を避けて流れに身を任せる、即ち、受動的(passive)な生き方を続けていると、最終的には自分自身を追い込むことになり、自分の思い通りにならない場合、政府が悪い世の中が間違っていると声高に叫ぶこととなるのでしょうね。

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2016年7月20日水曜日

チャーリーは地震が嫌い!


ここ数日関東では震度2~4の地震が続いています。 気持ち悪いですね。 実は我が家のチャーリーは地震が大嫌い。 P波(縦波)の時点で吠え出し、大騒ぎを始めます。

今回は緊急地震速報は一度も出されなかったように思います。 でも、チャーリーがP波を検知してS波(横波)が伝わってくる前に危険が迫っていることを知らせてくれます。

実際は、大騒ぎして怯えているだけなのですが、、、。

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2016年7月7日木曜日

希少性

希少性 ~ 三島切手展記念小型シート 1948.4.3発行(8万枚)

身辺整理をしていたら、小学生のころ夢中になった切手コレクションが出てきました。

第1次新昭和切手の「名古屋逓信展覧会記念」小型シート(1948.3.11発行の売れ残り)の上に、なんと「郵便切手展覧会記念」「三島、昭和23年4月」と緑色で加刷した大変にお粗末な小型シートです。

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以前、ブログでトレード・オフ(trade-off)とオポチューニティ・コスト(opportunity cost)のことを書いたことがあります。 それらは、アメリカの中学生・高校生が学校で習うことなのですが、日本ではビジネスの世界でさえ軽視されることを指摘しました。

これらの大前提に「希少性(scarcity)」の問題があります。 世の中は「無限の欲求」と「有限の資源」の相克です。

人生の残り時間が短くなってきたせいか、「希少性」というと「時間」と思うようになりました。 若いから意識されないのか、それとも、日本全体が希少性を意識しない受け身の体質なのか、日本のミーティングは長い、長すぎる。

時間の希少性を前提においていないと、タイムリーな意思決定は不可能です。 リーダーとはdecisive(決断力のある) にそれをやれるからリーダーなのです。

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2016年7月3日日曜日

ローカルなトラブルが世界を駆け巡る

漫画 『ジパング』 (全43巻)

ローカルなトラブルが世界を駆け巡ります。 最近の出来事では、イギリスのEU離脱(Brexit)がそうです。 全く関係ないと思われる問題が自国や自分に影響を及ぼすということです。

世界がグローバル化する一方、ローカルな文化・慣習や政治力学も同時進行しているのです。グローバリズムって、国境を越えて地域を取り込むどころか、実はローカルな問題を増幅して世界に拡散します。 ローカルな動きは不健全なナショナリズムに転換する場合だってあるし、凶暴な原理主義化することもあるのです。

だから、ローカル、つまり、地域的な問題にも注意を払う必要があり、無視できないのです。 要するに、世界各地の政治や文化・慣習に視野を広げ理解することが、政治でもビジネスでも、成功する上で非常に重要なことになっている状況だと思います。

私のようなジジイはもうフェーズ・アウトなのでボーっとしててもいいのですが、20代30代40代の人には大変な時代だと思います。

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