2014年3月17日月曜日

東京の「粋」は無形文化財として保存を


この人が亡くなって東京も「やせ我慢」が消滅したか?

東京がこれ以上コスモポリタンの大都会に変化すると、私の好きな部分の東京が完全に消え失せ、東京は完全に死滅するでしょう。 

私は大阪は南の生まれですが、東京の「やせ我慢文化」が好きです。 私の好きな東京は、
鬼平が闊歩する時代の本所深川とか、江戸落語の世界なのかも知れません。 

八っつあん熊さんたち江戸庶民に「やせ我慢」の話は事欠きません。 熱い風呂でも決して熱いと言わない。 沢庵を卵焼きと言い張り、水を酒という。 見栄でもあり江戸っ子の気位の高さです。これは、生きるための彼ら独自の物差しであり、美意識なのです。

江戸落語の登場人物は、貧乏でも毎日を楽しみました。 

もしかたら、欲しいものを手に入れると、手に入れた途端、それを守ることに汲々としてそれが足枷となることを知っていたのかも知れません。 だから、宵越しの金は持たない。 こういった東京の「粋」な部分は早急に日本の重要文化財に指定して保存してもらいたいですね。 世界遺産などと言ってグローバルで議論する必要はないのです。

東京は2020年のオリンピックで更なるコスモポリタンの都市化する恐れがあります。 かすかに残る江戸の美意識はもはや風前の灯火なのです。

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