2012年12月13日木曜日

君たちはどう生きるか

山本有三記念館(三鷹)

~ 『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎 岩波文庫)の背景 ~

山本有三は、戦争へと向かう自由な執筆ができなくなった時代の中で(1935~1937年)、未来を支える少年少女のために何かしなくてはならない、子供たちに伝えるべきものがあるのではないかという熱意から、『日本少国民文庫』を編纂しました。 『君たちはどう生きるか』は、その中で「倫理」を扱うことになっていました。 リーダーである山本有三自身が執筆の予定だったのですが、健康問題のために吉野源三郎が担当することになったそうです。

昨年今年と大学生のための iCCP上海インターンシップで、ハーバード・ビジネススクールの
卒業式における有名教授のスピイチ(commencement address)を議論しました。 教授は、ビジネススクールで学ぶバランス・コアカードのようなテクニックよりも、倫理観念が重要であると語っています。 山本有三や吉野源三郎が、『日本少国民文庫』で少年少女たち(少国民)に伝えたかったことと同じですね。

山本有三は1936年に吉祥寺から三鷹へ移り住みました。 その頃に山本有三が編纂していたのが『日本少国民文庫』です。 三鷹には山本有三記念館があります。 機会があれば是非立ち寄ってみて下さい。

       ***

0 件のコメント:

コメントを投稿