2012年2月21日火曜日

アメリカの経営者と管理職

アメリカの経営者は株主から経営を委託されて選ばれた人たちです。 多くの場合、経営者としての能力があり実績がある人を人材市場から選んで来るわけです。 市場原理が働くわけですから、優秀な人を探してきて経営を委託するにはお金がかかります。 経営陣として採用された側も、結果を出さなければ報酬がカットされるか、いつまでも結果がでないとクビになります。 そして、それを判断するのは株主です。 それぞれの役割が明確になっていて、責任の所在がはっきりとしているのが原則です(もちろん、例外もありますが、、、)。

経営者でなくてもアメリカには日本型サラリーマンはほとんどいません。 普通の従業員でも労働市場がその人の報酬を左右します。 職務内容に従って人が採用され報酬が決まります。 業務の分掌があり、労働市場があり市場価値があります。 人件費はコストの中で一番大きなものですから、常に仕事の成果とコストを比較して採算を考えた上で人を採用したり解雇したりしている訳です。 在庫調整と同じことですね。 つまり、「ジャストインタイム(Just In Time)」を人に適応しているのです。 管理職の仕事はこういったことをマネージするのに多くの時間が費やされます。 日本の管理職の仕事とは随分と違っています。

日本では会社の給与の仕組みがあって、その中で給料が調整されます。 労働市場の相場との連動はアメリカほど緊密ではないと思います。 会社全体の給与体系の見直しと言うのもあるでしょうが、頻繁にはやりません。 労働市場とあまり連動していないからです。

だったら、アメリカ型と日本型とどちらがいいのか?

私は日本は日本型でないと無理だと思います。 アメリカでも監視する立場の人や組織がちゃんと機能していない場合、大きく得をしたり損をしたりする人がでてきています。 資本主義という厄介なモノは限りなく不公平です。 すべての平等を強烈な建前とする現行憲法を国の基本法とするかぎり、今の日本型社会主義制度のままでやって行くのが幸せなのかも知れません。

グローバル化って難しいですね。

日本型ショートケーキ

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