2012年2月10日金曜日

日本的なるものの自覚


鈴木大拙は『日本的霊性』(岩波文庫)の中で以下のように言っています。

「日本的霊性(日本的宗教意識)は鎌倉時代に出現した。 平安期の400年は鎌倉時代の準備期間である。その後、今日に至るまで日本人の品性・思想・信仰・情調が養われてきた。 こうして養われてきたことが基礎となって、その上に世界的な新しきものが築かれることと信ずる。 ここに今日の日本人の使命がある」。

鈴木大拙は、恐らく、東洋にも西洋にもそれぞれの長所短所があり、日本人は東洋的な見方をしっかりと理解しておかないと西洋とは交われない、つまり、グローバル化は無理だと言いたかったのでしょうね。 今の時代だと、東洋的といっても複雑なので、少なくとも日本的なるものを自覚していないと、西洋との交際は成り立たないということです。

もし、ジョン・レノンが生きていたら、ジョンの世界的な新しい感性が日本的霊性と融合し深まり、ジョン・レノンを通じて世界に発信できていたかも知れない。そして日本は覚醒していたかも知れません。

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