2021年9月30日木曜日

親ガチャとは?

 
ローストビーフ弁当

親ガチャという言葉が流行っているそうです。

ガチャガチャと言われるカプセルトイにもソーシャルゲームにも疎い私は何のことだか分かりませんでした。親ガチャとは、「どんな親(家庭)から生まれてくるか? 」を指す意味のネット上でのスラングということらしい。自分の幸不幸は親に依存するということのようです。「親ガチャに成功した」は、 生まれてくる環境や親に恵まれた事 を指すとか。

「私は私だけで成り立つのではなく、私と私の環境(自分の存在を意味づけられている共同体)の二つから構成されている」と言ったのはスペインの哲学者オルテガです。私の人格や人間性は私の選びようのない環境によって規定されているというものです。

私自身も還暦を過ぎこれまでの人生を振り返って見ると、生きてきた街や友人や仕事仲間(幸いにして友人と仕事仲間が同じである場合が多い)が「私」を形成してきたことがわかります。

確かに親も環境の一つなのですが、親以外の要素は大きい。偉大なオルテガに反論するようですが、親以外の環境は自主的に選択すればいいのです。そうでなければ、一生を無為に生きることになります。

何度も繰り返し言っていますが、日本の教育に欠落するものは「観」の形成だと思います。今後の世界のパワーバランスの中でますます重要になることの一つでしょう。「観」は親から教えられたり他人から教え込まれるものじゃない。あくまでも自分の力と責任とにおいて形成すべきものです。そして、前提は自由であることです。悩んだり考えたりする時間が必要だからです。

現行の日本の教育システムに子供たちも親も先生も自由がありますか?

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