2016年10月31日月曜日

ごまめ


「ごまめ」には、「遊びの際にルールも分からないような半人前の子どものこと」、という意味があります。 どうも、関西や西日本特有の言い回しのようです。

日本は自由と民主主義を混同しているようです。 liberalism(イデオロギー) と democracy(政治制度)。 今回のアメリカ大統領選に関する報道で、日本のメディアは、ほとんど自由と民主主義の議論をしない。非常に不思議です。

democracyを最高の価値とした戦後民主主義教育が、democracyを「イデオロギー」にしてしまったからでしょうか?

そもそも、アメリカは、自由だ自由だといって個人が自己主張し、それが原動力となって発展した国です。 封建制度から解放され近代国家成立を経験した欧州は、自由や安全を保障するために国家があることを痛感しています。アメリカは違う。 ところが、200年が経ち、人種問題に移民問題が加わり、超格差社会により中間層が没落した。 それで、ようやく自由と民主主義を疑いだし、今回の大統領選挙で自由と民主主義の危険性に気づいたのだろうと思います。

東洋の島国ニッポンはどうでしょうか? いつになったら「ごまめ」のポジションを脱することができるのか?

***

0 件のコメント:

コメントを投稿