2014年4月11日金曜日

日本沈没


チャーリーの寝相が悪く、丑三つ時からベッドの上を移動しまくるので、私はベッドから抜け出し深夜映画を見ることになりました。 『日本沈没』(2006年作)です。
 

「日本列島は沈んだ。帰るべき国を失った日本民族の流浪の歴史が始まる」。 
 
1973年に出版されたカッパノベルの『日本沈没』は、インパクトがありました。「日本人が日本列島を失い流浪の民になったら、日本人は日本人として存続できるのか?」、「日本人のアイデンティティとは?」が、小松左京がテーマとして持っていたものでした。

過去二度映画化され(1973年と2006年)、私が今回テレビで見たのは2006年版でした(73年版は74年の正月映画でした)。 

2006年作は、小松左京の問題提起を完全に無視したお子様向けドラマになっていて、全くの期待外れでした。 1973年作と比較すると、出演する役者の違いもあるのでしょうが、やはりポイントは、原作をどう解釈するかでしょう(役者は被害者かも知れません)。 

原作から30~40年、これはそのまま日本の国の幼稚化(perpetual puerility)を示しているかのようでした。 できれば原作の小説のほうも完結して欲しかったですが、、、。











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