2013年11月5日火曜日

読書について ~ 英語よりも大事なこと


『読書について』が新訳で出版されていました。

読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ」(本文より)。

頭の中の言語空間が広がらないうちに外国語を詰め込んだって、思考のベースラインを構築することはできませんね。 『読書について』は本を読むなと言っているのではなく、意義の有る中身のある本を何度も読んで、自分の思想を形成することが大事だと言っています。

学校を卒業したら、自由に本を読んで考える時間を見つけるのは難しくなります。 学生時代、貴重な時間を社会人の真似事で無駄にする必要はない。 きっと、学校やマスコミに仕向けられているのでしょうが、反逆する学生さんの出現を待望します。

いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある。 なぜなら、ひとつの真実をほかの真実と突き合わせて、自分が知っていることをあらゆる方向から総合的に判断してはじめて、知識を完全に自分のものにし、意のままにできるからだ」(本文より)。

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2 件のコメント:

  1. 要するに、自分がわからないアルゴリズムで "Big Data"をどんなに繰り回してみてもあまり役に立たないって事ですね。

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  2. 最近の私のブログは、上から目線でおもしろくないですね。自覚しているのですが、、、。 ギタリストでもそうなんですが、一流と言われる人は、自分で試し自分で考え抜いた人だと思います。今の日本は、受け身の度合いが、テクノロジーの進化によって、より酷くなってきたように感じます。

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