2013年10月12日土曜日

日本の貯蓄率


日本は貯蓄率が高いと思っていませんか?
社会保障が充実しすぎると、自分で備えようとは思わないのです。 

将来の物質的な備えよりも、何が起こっても大丈夫なように心の備えが重要なわけですが、日本人の精神面も大丈夫でしょうか? 日本の義務教育は、精神面の基底となる自尊心の育成を軽視してきたように思います。 

日本人の感覚も、ここ20年でかなり変化してきています。 

1.税金は安い方がいい
2.社会保障はもっと手厚くしろ  
3.貯蓄はしない(できない?)

もう一つ重大な現実があります。 

高齢化の進展です。 日本は全人口に占める65歳以上の高齢者の割合は25%ほどです。 収入を年金だけに頼っている方も少なくない。 現役時代に蓄えた預貯金を取り崩して生活しているわけです。 今後、家計貯蓄率の一層の低下は避けられない。 現役時代のように、国債を買う余裕なんてなくなります。 すると、政府は国債発行によるファイナンスができなくなるし、アメリカ国債も購入できなくなる。すると、防衛もしてもらえなくなるでしょう。

上の国税庁のグラフにはありませんが、1980年頃の日本の貯蓄率は20%近かったわけですから相当の落ち込みです。若い学生さんは、以上のことを認識しておいたほうがいいと思います(私が学生の頃は何も考えていませんでしたが、、、)。 

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