2023年7月17日月曜日

クラプトンは温故知新


今日は何の日?

海の日ですね。 「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う」ということだそうです。

人生って辛いものですね。乗りきっていくには技術や方法論だけでなく、生き方そのものが大事でしょう。国も同じだと思いますよ。 国の生き方、つまり、それは、国のアイデンティティーであり文化です。 国民の祝日ってそういうものを代表しているものだと思っていました。 通常、そういったものは、勝者が敗者から剥奪するものなのに、自分から進んで放棄したり意味の無いものにする必要はない。

クラプトンは温故知新

クラプトン『Unplugged』(1992年)から『Malted Milk』です。いつものようにあまり練習しないで夜中の一発録画でした。

クラプトンはロバート・ジョンソンのこの曲が大好きなのでしょうね。80年代のクラプトンはアル中で施設にも入っていたそうです。アル中と闘いながらこういった曲をアコースティックギター一本で毎日のように歌っていたのでしょう。Malted Milk は麦芽乳です。禁酒時代にロバート・ジョンソンはビールやモルト(麦芽)ウイスキーを思い浮かべてこの曲を作ったのでしょう(1937年)。

私はデラニー&ボニー時代(1971年頃)以降のクラプトンはほとんど聞かなかったし動向もしらなかったのですが、1992年のアコースティックの『Unplugged』は発売と同時に買いました。クラプトンは、70年代はヘロイン80年代はアルコールと20年間ヘロヘロボロボロの人生だった訳ですが、そもそもそれがブルースそのもの、クラプトンはロバート・ジョンソンのようなブルースマンの楽曲を自分の人生と重ねて新たなクラプトン・ブルースにしました。要するに『温故知新』なわけです。

明治維新は温故知新の失敗

ヨーロッパ近代は文化が成熟した後に、文明が進化しグローバル化が進んだ。ヨーロッパの没落が始まりました(20世紀初頭)。そして人間の理性や合理性を全面的に押し出したアメリカが台頭した。ニーチェが言ったニヒリズムのアナーキーな世界になった(WWI以降のベルサイユ体制)。

日本はこういった歴史の流れの中で独立を保つべきだと主張したのが福沢諭吉でした。福沢諭吉は日本人の魂を残しつつ西洋文明を早急に取り入れるべきだと思っていたのです。福沢諭吉や後の西田幾多郎たちは西洋文明や思想は限界だと考え、日本を含む世界全体の調和を如何にして実現するかを考えたのだろうと思います。

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