2022年12月8日木曜日

12年前のブログから ~ 歴史を学ぶこと


私は右でも左でもない。中庸(Golden Mean)を心掛けて生きてきたつもりです。ところが、暫く日本を離れていると、日本全体が左に移動してしまって、中庸のつもりだった自分が右に寄った感覚に陥ります。

歴史を学ぶことについて、学者先生たちが様々な意見を言われています。大概は素晴らしい意見です。しかし、小中高の教科書に反映されていないですね。歴史は歴史になっていない。そこには悪意さえ感じられます。自分の生まれた国を貶めて何の意味があるのでしょうか?これでは、自尊心も生まれないでしょう。歴史を勉強しないと、今の日本がなぜこうなっているのか(良い点も悪い点も)、分からないと思います。

日本にいたら、国や日の丸を意識することなんてほとんどありません(オリンピック以外は、、)。しかし、日本を出るときは、パスポートが必要です。どの国でも入国するときには入国審査があり、パスポートの提示を求められるのです。

海外で暮らすと、自分の国の歴史を知らないために恥ずかしい思いをすることがあります。

仕事仲間のアメリカ人Rとは10年以上の付き合いです。Rは、大学を卒業して7年間、アメリカ海軍の駆逐艦(デストロイヤー)に将校として乗船していました。退役して20年、マネジメントコンサルタントをやっています。彼は、日本海海戦や東郷平八郎のことを知っています。山本五十六のことやミッドウェイ海戦のことに詳しい。士官学校で教わっているのです。

お酒が入ると、「日本人はSneak Attackをする」と真珠湾奇襲の事を持ち出します。私はいつも、「真珠湾はルーズベルトのBooby Trapだ」と言い返すことにしています。お酒の上での友だち同士の会話なので、どうってことはないのですが、こういったやりとりがあるから2人の間に一定のレベルに達する信頼関係が生まれているのだと思います。

史実なんて、正確には分からないものだと思います(タイムマシンが発明されるまでは)。だから、多くの国は自分の国の歴史を国策に基づいて主張し、教育に取り入れます。ほとんどの国は、そのことを理解しているのでしょう。

日本も、子供たちが日本や日本人に誇りをもてるような歴史教育をすべきだと思いますね。

***

0 件のコメント:

コメントを投稿