2013年9月6日金曜日

学生は不安に苦しんでいる


小林秀雄は、経験や実践を重んじました。 『僕の大学時代』という作品があり、以下のことを言っています。1938年頃です。

「現代の学生は不安に苦しんでいるとよく言われるが、僕は自分が極めて不安だったせいか、現代の学生諸君を別にどうという風にも考えない。不安なら不安で、不安から得をする算段をしたらいいではないか。学生時代から安心を得ようなどと虫がよすぎるのである」

今の学生さんたちは、経験や実践を軽んじている訳ではないのでしょうが、最初から安心を得るための方法だけを模索するのは如何なものかと思うのです。

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