2013年9月18日水曜日

眼高手低

私よりも更に忍耐力に劣るチャーリー (2013年9月17日)


周知のことですが、私に一番欠けることは「忍耐」です。 忍耐力が全くない。

今年のiCCP(ibg Career Counseling Program)インターンシップは台湾で実施します。 大学生との付き合いは、私の弱点である忍耐力を試されているようで、頭を掻きむしりたくなるのです。 まだまだ私の修行が足りないということでしょう。

小林秀雄が還暦を迎えた時に発表した作品に『還暦』があります。 今の日本は、経験の積み重ねから、何かが生まれるのではなく、怪しげな理解とその場しのぎの批評だけが飛び交っているのでしょう。

『還暦』 文芸春秋 (1962年)

眼高手低という言葉がある。それは、頭で理解し、口で批評するのは容易だが、実際に物を作るのは困難だと言った程の意味だ、とは誰も承知しているが、技に携わる人々は、技に携わらなければ、決してこの言葉の真意は解らぬ、と言うだろう。実際に仕事をすれば、必ずそうなる、眼高手低ということになる。眼高手低とは、人間的な技とか芸とか呼ばれている経験そのものを指すからである。

(中略)

成功は、遂行された計画ではない。何かが熟して実を結ぶ事だ。其処には、どうしても円熟という言葉で現さねばならぬものがある。何かが熟して生まれて来なければ、人間は何も生むことは出来ない

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