2012年2月7日火曜日

やわらぎ社会だった日本

後世に残して欲しい消火栓の蓋

「和諧社会」って中国 胡錦濤政権のスローガンです。

これが「かなりのレベルで完成されたのが日本だ」と言うことは、以前にもふれたと思います。 が、ここ数年で加速度的に崩れ始めています。 敗戦後の高度成長期や明治じゃなくて、いっそのこと藤原京の時代まで遡って考えましょうか。

6~7世紀に聖徳太子という人がいました。 一万円札は福沢諭吉ですが、以前は聖徳太子でした。 日本最初の憲法は聖徳太子が定めたもので、「憲法十七条」と言います。 小学校で習いましたね。

有名な部分は「和を以て貴しとなす」というものです。 「カドを立てないで仲良くするのが一番大事」といった意味で理解している日本人が多いと思います。 学校でもそう教わったのではないでしょうか?

しかし、聖徳太子が意図したことは、どちらかというと、胡錦濤さんの「和諧」に近い。 つまり、「和(やわ)らぎ」の意味です。 物腰がやわらかい、柔軟性がある。 これは仏教徒の本質(中国から取り入れた大乗仏教)だと鈴木大拙が『知と行』(1947年)に書いています。

もしかしたら、胡錦濤さん、日本の歴史を勉強して学んだのかも知れませんね?

***

0 件のコメント:

コメントを投稿