2012年2月3日金曜日

GDPの推移 1990年 ‐ 2010年



出典:世界銀行

最近、宗教の世界をさまよっていたので、今日は少し現実的な話をします。 上の折れ線グラフはGoogleのPublic Data ツール(無料)で作成したものです(http://google.com/publicdata)。

このグラフから、日本経済はどうしようもないと見るか、まだまだ大丈夫だと見るかは意見が分かれるところだと思います。 しかし、確実に言えることは日本の中央銀行、つまり、日本銀行にデフレを脱却する意欲なんてないのだろうということです。 日銀に金融政策をとらせない政府の問題なのか、それとも、どこかの国に脅されて政府がアクションをとれないでいるのか分かりません。 経済においても主権が大事ですから、、、。

円高・長期デフレを世界経済の安定性の問題だとか、世界中の投資家のリスクに対する姿勢(投資家としてどの通貨に投資するか)が原因だなんてふざけた説明は話になりませんね。 どの国の政治家も、緩やかなインフレにして失業率を抑えるというのが自分たちの役目であると分かっています。

大学の入学が春か秋かというよりも、最優先でアクションをとってもらいたい問題です。

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2 件のコメント:

  1. 日本政府と日銀は大した円高対策を講じないと認識されてしまっているので、資源国でもなく、金利も0なのに円高が続いているのでしょう。「断固として介入」した大臣の掛け声にも、像の背中に小鳥が止まった程度の効果で終わりました。ただ、日本の輸出のGDP比率は10%をきっていますから、円高のGDPへの短期の影響は意外に小さいと思われます。産業の収縮は進むので、このままでは中期的には悲観的なトレンドになるかもしれません。

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  2. お久しぶりですね。コメントありがとうございます。

    日本は物価は物価、雇用は雇用と別々に考えるようです。アメリカも中国も、どれほど出来ているかは別として、少なくとも政府や中央銀行は物価と雇用の両方に注目しターゲットを明確にしているように思えます。一方、日本は殆ど何もしていないように思えるのです。

    仰る通り、このままだと日本の産業は収縮し(自動車も含めて!)、それに少子高齢化が拍車をかける。2030年に円高が円安になっても後の祭りです。

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