昭和23年、入水自殺する直前、 太宰治は武蔵野税務署から所得税の通知書を受け取りました。 奥さんの手記(津島美知子『回想の太宰治』)によると、 太宰は、「自分のように毎日、 酒と煙草で莫大な税金を納めている者が、この上、 税金を納めることはない」と、駄々っ子のように泣いたそうです。
今年も桜桃忌(6月19日)がやってきます。 太宰治を偲ぶ日です。 6月19日は死体が玉川上水で発見された日であり、太宰の誕生日です。
「世間」から評価されている人が、実は時代の尻馬に乗っただけの俗物だった。 戦争中に軍国主義に協力した作家たちが、 戦後臆面もなく180度転換した。 「世間」なんてたかだかそんなもんだ。 自分は「世間」からダメな人間と思われているが、実はそうじゃないかもしれない、、、と、太宰が考えたか?
もしかしたら、太宰治が忌み嫌った「世間」って、 今でも日本社会そのものじゃないですか? 「世間」って曲者ですね。 日本のメディアの正体?
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