2023年5月4日木曜日

健全な迷子になろう

 
ibg 『迷子になる地図』より

先日は武蔵野市議の選挙がありました。気が進まなかったのですが、重い腰を上げて投票に行ってきました。誰が誰やら何を言っているのか分からないので、候補者全員が紹介されている武蔵野市の広報紙に目を通しました。市議の選挙となると、主張することの抽象度がバラバラです。国家や憲法のことを言ったり吉祥寺駅前の駐輪場の話をしたり、、。

人間の意識は感情に根差しています。そして感情の根っこの部分には愛がある。自分の属する国とか地域とか所属団体とか家族への愛情です。もし愛情を核とした感情に余裕や寛容さがあれば他の集団への理解が働く可能性が高い。

自分と異なる他集団との差異を感じ取り見分けるためには知識が要求されます。そして、それらの差異を測るためには抽象度(abstract)を上げた尺度、つまりコミュニケーションツールとしての「概念」の理解が必要なのです。共通の概念の理解がないとレベルセッティングはできません。「概念」は蓄積だけでなく更新(update)が必要です。概念の蓄積や更新には日記をつけることが一番なのです。自分の感情や認識も把握することができます。

『迷子になる地図』は日記帳ですが、概念の蓄積や更新のために6つの視点を提示しています。

1.人間と自然(環境問題)
2.個と公共
3.文明と文化
4.学び
5.対話
6.デジタル(情報問題)

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