新装版として7年前に講談社文庫から出版されました
お金や権力は永遠に続くものじゃないのですね。 でも、「精神」は脈々と受け継がれていくものです。 リーダーという立場の人は、その「精神」を受け継ぐ気概がないといけません。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を信仰する人たちと違って、日本が受け継ぐべき「精神」は、宗教というよりも、多分に美意識のような、宗教に代わるべきものです。
私は、外国人と靖国や神風特攻の話題になるときに、海音寺潮五郎と司馬遼太郎の対談『日本歴史を点検する』(1969年)を参考にして説明したものでした。 海外で仕事をする場合、こういった話題は、原爆や真珠湾と同様に必ずと言っていいほど出てきます。 もし、出てこなかったら、あなたの外国人との付き合いは、ごく表面的なレベルにとどまっているということでしょう。
一神教の宗教を信じる人たちと同じで、日本の「精神」も日本人が譲れないものです。 つまり、双方の間にはバカの壁が存在します。 分かり合おうとか説得しようなんて思わずに、「日本人の意識の底とはこういったものだ」と説明すればいいのです。
***
0 件のコメント:
コメントを投稿