2013年12月12日木曜日

家庭の意義


1963年12月12日 60歳の誕生日に小津安二郎はなくなりました。 欧米の映画人が小津映画を好むのは、小津安二郎の美意識でしょう。 この美意識こそが日本人の思想であり、恐らく、今の日本からどんどん無くなって行く日本の文化かも知れません。 

生涯家庭を持たなかった小津さんは、自分の人生と映画の世界のギャップを楽しんでいたのかも知れません。

上は、少し前にブログで取り上げた人生トラックのスライドですが、今の日本は第一コーナーに入るまでのホームストレッチに大きな問題があると思います。 すなわち、家庭を重視しないで、人生の第一コーナーから第二コーナーに入っても、遅かれ早かれ行き詰まるか、修羅場を上手に乗り切ることは難しいといううことです。 

家庭に対する愛情や貢献、または、束縛に耐えられないのに、どうやって社会でやっていけるのでしょう。 ましてや、価値観の大きく違った外国で仕事などできるはずがありません。

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