2012年4月4日水曜日

取るに足らぬ馬鹿を言う

昨日の靖国神社

福沢諭吉は『学問のすすめ』 (十七編)の中で、「言葉を学ばざるべからず」、つまり、「言葉を学びなさい。日本語を学びなさい」と言っています。

特に印象に残っているのは以下の部分です。

書生が「日本の言語は不便利にして文章も演説も出来ぬゆえ,英語を使い英文を用いる」なぞと,取るにも足らぬ馬鹿を言う者あり。 按ずるにこの書生は日本に生れて未だ十分に日本語を用いたることなき男ならん。 国の言葉は、その国に事物の繁多なる割合に従って次第に増加し,毫も不自由なき筈のものなり。 何はさておき、今の日本人は今の日本語を巧みに用いて弁舌の上達せんことを勉むべきなり

今の日本では、社内の会話を英語にしようなんて会社もあるようですが、福沢さんが聞いたら「取るにも足らぬ馬鹿!」と怒られそうですね。

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