ライシャワーさんは、アメリカ人であるにも関わらず日本に対する愛情が非常に強かった。 16才まで育った日本が本当に好きだったのでしょう。 その上、歴史学者という研究者の視点、また、アメリカに対する忠誠心をベースにした外交官という視点があった。 中国にも詳しいし朝鮮半島の歴史にも精通している。 こういった多面的な視点があったからこそ、日本という島国の歴史を「流れ」として捉えることができたのでしょう。
「日本人は、外の世界に対して優越感か劣等感のいずれかにとりつかれているようにみえることがままある」(『ライシャワーの日本史』1978年初出)。
優越感と劣等感のいずれかにとりつかれる、これは、まさにコンプレックスのことですね。 このあたりのセルフ・コントロールができないと、英語や中国語がペラペラと喋れてもグローバルに活躍する人材だとは言えません。 文明(新しい技術)が伝わっても文化(心の部分)が育たないということになります。
マッカーサーが植えた赤坂乃木神社のハナミズキ
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