2015年8月20日木曜日

人として大切なこと

奈良の人力車には「奈良まちしぐれ」の手拭いが

年をとったら出しゃばらず 
   憎まれ口に 泣きごとに
  人のかげ口 愚痴言わず
  他人のことは褒めなはれ
  聞かれりゃ教えてあげてでも
  知ってることでも知らんぷり
  いつでもアホでいるこっちゃ

中国語に「修身養性」という言葉があります。 昔々の中国で、絵を画いたり楽器を演奏したりして情緒を育み、人間力を高めることを指します。 10年近く前、ibgの上海オフィスを開いた頃、大学を出たばかりの中国人新入社員に「修身養性」の話をしたことがあります。 コンサルタントを目指す若い中国人たちに「そんな古いこと言われても、、、」と一笑に付されました。

その中の一人 A さんが子育てのために退社することになりました。 この10年近くの間にボーイフレンドを見つけ、彼と一緒にマンションを買い、結婚をして子供が生まれました。 東京のプロジェクトで中延(品川区)にアパートを借り一年間滞在したこともあります。 仕事を終えて彼女が無事上海に帰国した時は、プロジェクトの成果よりも彼女の帰国のほうがホッとしたものです。

10年が経ち、今となれば果たして私に「修身養性」を語る資格があったのか気にかかります。 しかし、人として大切なことは、死ぬまで修行が続くということを自覚し、他者に対しても寛容であるということで、私はそう思うことで自己正当化しましょう。

A さん、幸福順利!

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