2015年8月10日月曜日

外国語学習以前の問題


コンピュータ間で通信する際の取り決め手順をプロトコルと言います。 どのような状況でどのようなタイプのデータをどのような順番で送るかが記載されているものです。 国家間のプロトコルは、議定書と言われるもので、地球温暖化防止に関する京都議定書は英語では「Kyoto Protocol」と言います。

通常のビジネスにもプロトコルがあります。 今更何を、、、なのですが、これができていない。複数の国籍の人間が集まるプロジェクトにおいて、このビジネスプロトコルが守られない場合、プロジェクトはかなりの確率で泥沼化します。 外国語のコミュニケーション以前の問題なのです。

日本人の間でもビジネスプロトコルは重要です。 他者と向き合うことに苦手な人たちは特に注意を要します。 他者のことは理解できているというのは極めて傲慢な考えで、つまり、自分が一番正しいという謙虚さの欠如した態度でもあります。

上図はibgの設立時に作成したスライドの一つです。 お恥ずかしい話ですが、10年が経とうとしても、なかなか守られていないのです。

スライドは以下の事を説明しています。

結論が何なのかを明確にする(clarity)。 これは、話のテーマと言ってもいいものです。 相手は、理解すればいいのか、コメントを求められているか、アクションを要求されているのか判断します。そしてリアクション(応答)する。

相手から「なぜ?」と聞かれたら、理由を説明する。 理由の説明は相手が納得するまで繰り返し行う。 リアクションには、臨機応変に対応する。

コミュニケーションを完結させる(close the loop)。 欧米の比較的うまく行っている企業は、マネジメントの時間の大半をこういったコミュニケーションに使っています。

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