2014年3月28日金曜日

雨の吉祥寺 ~ 傘かしげ

吉祥寺なかみち商店街

「江戸しぐさ」は、江戸商人が習慣化した行動規範です。

堺商人の資本力が太閤秀吉を生んだといわれますが、江戸に入ると、更に商人を中心として世の中がまわりだしました。 「人はいかに生きるべきか」という道も、商人のリーダーたちが示したのです。 TVドラマ『水戸黄門』を見ていると、「オヌシもワルよの~」と、悪代官に小判を差し出す越後屋の姿が目に浮かびますが、大店の主人の多くは立派なリーダーだったのです。

「江戸しぐさ」というのは、江戸の安定社会の基盤をなすもので、その中でも「傘かしげ」は代表的なものです。 狭い道路ですれ違う時、ちょっと傘を倒して、お互いに軽く会釈を交わす。 粋ですねぇ。

今日は雨の中、吉祥寺に買い物に行ったのですが、「傘かしげ」どころか、片手に雨傘、片手にスマホを持って突進してきます。 人生に余裕がないのか、消費増税前の買い占めなのか、、、

平成26年の東京には「粋」がなくなった。 

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