2013年8月29日木曜日

グローバライゼーションはいいことか?

久しぶりに吉祥寺(祭りの後)

グローバリズムって、世界のどの地域でビジネスをやっているかで決まるんじゃなくて、もっと悪辣でドス黒いものだと思います。

 「金」と「情報」と「麻薬」を世界中で自由に動かせるとしたら、国境なんていらないでしょう。 国家や国民なんて意味がない。 つまり、お隣の共産党一党独裁と同じで、それは、ジョージ・オーウェルが小説『動物農場』で警鐘をならしたことと同じになる。  国民国家だけでなく、法律も一部の独裁者の下に位置し、軍事だって、国の防衛じゃなくて、独裁者の利益を保護するドーベルマンになるでしょう。

漫画やSFの世界で「世界征服」って出てきます。 有識者と言われる方々がグローバライゼーションって声高に叫ぶと、この「世界征服」のイメージが思い浮かぶのです。

働くことや、働く工夫がないのに世論を操作して儲けようとする。 今の世界や日本って、そうなっていませんか?  

小林秀雄 『私の人生観』(昭和24年)

ジャアナリズムを過信しますまい。ジャアナリズムは、屢々現実の文化に巧まれた一種の戯画である。思想のモデルを、決して外部に求めまいと自分自身に誓った人。平和という様な空爆たる観念のために働くのではない、働く事が平和なのであり、働く工夫から生きた平和の思想が生まれるのであると確信した人。そういう風に働いてみて、自分の精通している道こそ最も困難な道だと悟った人。そういう人々は隠れてはいるが到る処にいるに違いない。私はそれを信じます。 

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