2013年8月30日金曜日

梅干しが完成した!


初めて作った梅干しが完成しました!

「うめぼしのうた」(芳賀矢一 作)は、明治時代から大正時代にかけて、尋常小学校の国語教科書に掲載されていた詩だそうです。

二月三月花ざかり、うぐひす鳴いた春の日のたのしい時もゆめのうち。


五月六月実がなれば、枝からふるひおとされて、きんじょの町へ持出され、何升何合はかり売。

もとよりすっぱいこのからだ、しほにつかってからくなり、しそにそまって赤くなり、

七月八月あついころ、三日三ばんの土用ぼし、思へばつらいことばかり、それもよのため、人のため。しわはよってもわかい気で、小さい君らのなかま入、うんどう会にもついて行く。

ましていくさのその時は、なくてはならぬこのわたし。

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2013年8月29日木曜日

グローバライゼーションはいいことか?

久しぶりに吉祥寺(祭りの後)

グローバリズムって、世界のどの地域でビジネスをやっているかで決まるんじゃなくて、もっと悪辣でドス黒いものだと思います。

 「金」と「情報」と「麻薬」を世界中で自由に動かせるとしたら、国境なんていらないでしょう。 国家や国民なんて意味がない。 つまり、お隣の共産党一党独裁と同じで、それは、ジョージ・オーウェルが小説『動物農場』で警鐘をならしたことと同じになる。  国民国家だけでなく、法律も一部の独裁者の下に位置し、軍事だって、国の防衛じゃなくて、独裁者の利益を保護するドーベルマンになるでしょう。

漫画やSFの世界で「世界征服」って出てきます。 有識者と言われる方々がグローバライゼーションって声高に叫ぶと、この「世界征服」のイメージが思い浮かぶのです。

働くことや、働く工夫がないのに世論を操作して儲けようとする。 今の世界や日本って、そうなっていませんか?  

小林秀雄 『私の人生観』(昭和24年)

ジャアナリズムを過信しますまい。ジャアナリズムは、屢々現実の文化に巧まれた一種の戯画である。思想のモデルを、決して外部に求めまいと自分自身に誓った人。平和という様な空爆たる観念のために働くのではない、働く事が平和なのであり、働く工夫から生きた平和の思想が生まれるのであると確信した人。そういう風に働いてみて、自分の精通している道こそ最も困難な道だと悟った人。そういう人々は隠れてはいるが到る処にいるに違いない。私はそれを信じます。 

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2013年8月26日月曜日

吉田松陰 ~ 実行が一番

鎌倉 瑞泉寺

小伝馬町の獄中にあっても、吉田松陰は、「学者になってはいけない、人は実行が一番だ」と言ったそうです。

実行しない人がハウツーものを出版し、多くの若い人たちが惑わされている、それに便乗するビジネスもたくさん見受けられる。 嘆かわしい状況です。

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2013年8月24日土曜日

オスマン帝国

オスマン帝国(ネットで見つけたものを無断で借用しました)

エジプト情勢も、シリア問題も解決の糸口が見つかりません。 上の地図でわかるように、この地域には20世紀の初めまでオスマン帝国があり、エジプトもシリアもオスマン帝国の治下にあったのです。

オスマン帝国には2つの特徴があったと言います。

1)多くの民族から構成されていた(トルコ、アラブ、クルド、ボスニア人 等)。 
2)他宗教社会であった。

イスタンブール(現在のトルコ最大の都市)は、ムスリム(アラビア語でイスラム教徒)と非ムスリムが半分半分で存在する都市だったそうです。 異なる宗教・宗派(例えばイスラムでのスンニ派とシーア派)の共存が実現されていた理由は、 

1) イスラム的共存システム
2) 紛争を制圧する支配力

イスラムは寛容な宗教でした。 ムスリムは、キリスト教徒やユダヤ教徒と共存していました。 ところが、十字軍がエルサレムに入った時、キリスト教徒はムスリムやユダヤ教徒を殺戮しました。 ムスリムの世界は複雑だから「共存」ということに慣れていましたが、キリスト教的価値観の西欧社会はそうではなかった(このあたりは、先の大戦でも同じですよね)。

イスラムの世界観というのは、非ムスリムは将来的にはムスリムになり、軍事的手段によるムスリムへの取り込みは、ジハードと言われていました(イスラム原理主義者ですね)。

十字軍が非キリスト教徒を殺戮したのも、ジハードにより非イスラム教徒を強制的にイスラム教に転向させるのも、どちらも危険きわまりません。 日本人がいかに平和的な民族であるかが分かります(共産革命も起こらなかったじゃないですか!)。

民族や国が違っても、世界は宗教でつながっています。 キリスト教もそうだし、ユダヤ教だってそうです。 宗教でつながった結束は非情に固い。 みんなが原理主義者です(バカの壁の存在)。

シリアもエジプトも、実際、何が起こっているのか分からない。 どちらが政府軍で、どちらが反政府軍なのか、、、、。 アメリカ政府は、シリア情勢にしても、エジプト問題にしても、アクションがスローに感じます。 理由があるのでしょうね。

オバマさんは、大統領就任直後にトルコに行きました(2009年)。 オバマさんも二期目に入り、大統領就任当初とは違い、アメリカ大統領の権限の限界を、強く感じているのだろう想像します。

以前ご紹介した映画『アラビアのロレンス』は、オスマン帝国からのアラブ独立闘争を描いています。

http://ibg-kodomo.blogspot.jp/2013/07/blog-post_5.html

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2013年8月20日火曜日

靖国神社 ~ もしご存じなければ

靖国神社のパール博士の顕彰碑

多くの日本人は御存じだと思いますが、もしご存じなければ、、、、、。

パール判事は、東京裁判を担当した連合国十一か国の裁判官の中で、唯一人の国際法専門の判事でした。 パール博士は、東京裁判が勝利に傲る連合国の、敗戦国日本に対する野蛮な復讐の儀式に過ぎない事を看破し、被告団に対し全員無罪と判決する意見書を公にしました。

GHQは、伊勢神宮と明治神宮と靖国神社を焼き払おうとしたけど、ローマ法王に反対されて、マッカーサーは靖国神社を宗教法人にしました(1945年12月)。 この問題も、1952年のサンフランシスコ平和条約直後に解決すべきissueだったですね。 

近隣諸国への過度の配慮のために、事実を曲げ続けてきたのは日本人ですね。 中韓よりも、日本のほうが反日だったりして!?










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2013年8月18日日曜日

心の問題じゃない


日本のマスメディアの靖国の取り上げ方は、相も変わらずおかしい。 いつまで同じ報道をやっているのでしょうね?

「心の問題」なんて言っても分かってもらえる筈はないので、もっと、事実を根拠として、声明でも発表して「ピリオド」にすればいい。 近隣諸国(2か国か3か国)は、十分に承知して揺さぶっているのだから、客観的、且つ、シンプルに事実を明確にし、「ピリオド」とする。 実際は、数少ない近隣諸国は納得しない、でも、大事なことは、一人でも多くの日本人が事実を知る必要があるということです。 そして、事実関係をよく知らないのに、いい加減な発言を続ける知識人、文化人を一人でも減らすことなのです。

日本が独立を認められたサンフランシスコ平和条約(1952年発効)には、日本に対する戦犯の取り扱いが記述されています。 戦争裁判について判決を覆さないようにだとか(私は東京裁判は裁判として認めませんが)。 サンフランシスコ平和条約は、49か国が署名しました(日本を含む)。 

中華人民共和国と大韓民国は署名、批准していません。 

サンフランシスコ平和条約には、この条約に署名、批准していない国に、いかなる権利、権限、利益も与えないし、これらの国々によって日本の権益が減損または害されることはないと記されています。 つまり、中華人民共和国と大韓民国には、戦犯問題や戦犯問題を靖国と関連づけて発言する権利はないのです。

国際関係は極めて現実的な世界です。 日本人が「心の問題」だと言っても理解されないでしょう(もちろん、私は日本人だから、「心の問題」で納得です)。

Article 25
For the purposes of the present Treaty the Allied Powers shall be the States at war with Japan, or any State which previously formed a part of the territory of a State named in Article 23, provided that in each case the State concerned has signed and ratified the Treaty. Subject to the provisions of Article 21, the present Treaty shall not confer any rights, titles or benefits on any State which is not an Allied Power as herein defined; nor shall any right, title or interest of Japan be deemed to be diminished or prejudiced by any provision of the Treaty in favour of a State which is not an Allied Power as so defined.

Article 23
(a) The present Treaty shall be ratified by the States which sign it, including Japan, and will come into force for all the States which have then ratified it, when instruments of ratification have been deposited by Japan and by a majority, including the United States of America as the principal occupying Power, of the following States, namely Australia, Canada, Ceylon, France, Indonesia, the Kingdom of the Netherlands, New Zealand, Pakistan, the Republic of the Philippines, the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland, and the United States of America. The present Treaty shall come into force of each State which subsequently ratifies it, on the date of the deposit of its instrument of ratification.

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2013年8月15日木曜日

8月15日に思う


8月の日本は嫌ですね。 油野郎がうるさい。 だから、半分日本人を辞めていたのに、帰国してもう4年が経とうとしています。 

相も変わらず、日本のマスコミ報道には目に余るものがあります。 アメリカも酷いですが、20%のジャーナリズム精神は、かろうじて残っているようです。

敗戦後のアメリカ占領軍の言論統制は徹底したものでした。 アメリカがベトナム戦争に勝てなかった原因は、「情報統制をしないで、全てをオープンにしたため、国民が戦争の実態を知ってしまったからだ」と言われています。 ベトナム戦争を教訓としたアメリカ政府は、湾岸戦争イラク戦争と、徹底的に情報統制を復活させて、テレビゲームのような映像を国民に見せ続け、アメリカ国民は騙された。 もっとも、ヒスパニック系、中国系、ロシア系、韓国系、そして、要職にはユダヤ系と、誰がアメリカ国民がわからなくなった。

江藤淳や吉田満が20~30年前に、警鐘を鳴らしていたことは、改めて正しかったのだと思います。 それは、「アメリカ占領軍の言論統制を、日本人が引き継いで、日本人が日本人を監視する体制が完成された」ということです。 つまり、日本のマスメディアが、アメリカ占領軍を引き継いで、自国民を監視統制する(呪縛する)システムを完成させたのです。 

しかし、日本人はこのまま騙され続けるでしょうか? 隣国が騒げば騒ぐほど、覚醒する日本国民は増えると思います。 今の子供たちは、これから半世紀後の世界を見ることができます。 歴史や世界情勢を知れば知るほど、老後を楽しむことができます! 
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吉田満 『戦後日本に欠落したもの』(昭和55年 文芸春秋 『戦中派の死生観』より)

ポツダム宣言受諾によって長い戦争が終わり、廃墟と困窮のなかで戦後生活の第一歩を踏み出そうとしたとき、復員兵士も銃後の庶民も、男も女も老いも若きも、戦争にかかわる一切のもの、自分自身を戦争協力にかり立てた根源にある一切のものを、抹殺したいと願った。 そう願うのが当然と思われるほど、戦時下の経験は、いまわしい記憶に満ちていた。

日本人は「戦争のなかの自分」を抹殺するこの作業を、見事にやりとげた、といっていい。 戦後処理と平和への切り換えという難事業がスムーズに運ばれたのは、その一つの成果であった。

しかし、戦争にかかわる一切のものを抹殺しようと焦るあまり、終戦の日を境に、抹殺されてはならないものまで、断ち切られることになったことも、事実である。 断ち切られたのは、戦前から戦中、さらに戦後へと持続する、自分という人間の主体性、日本および日本人が、一貫して負うべき責任への自覚であった。 要するに、日本人としてのアイデンティティーそのものが、抹殺されたのである

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2013年8月14日水曜日

野茂スタイル

近鉄バッファローズの野茂英雄

1999年に書いた文章の一部です。


野茂英雄

5月9日、ミルウォーキー・ブルーワーズの野茂英雄投手が、サンフランシスコで行われたジャイアンツ戦に先発、大リーグで通算50勝を達成した。

本人は結構クールなのかも知れないが、開幕直前にニューヨーク・メッツからクビを言い渡されていることを考えると「大した男」だ。 勝利投手のインタビューを見ていると、淡々とした口調ながら、「してやったり」と野茂の顔が不敵な笑いを浮かべたように思った。

昨年、野茂はロサンジェルス・ドジャースからメッツに移籍した。 そして今年、開幕直前に自由契約になった(いわゆるクビである)。 その後、シカゴ・カブスとマイナー契約を結んで大リーグ昇格を目指したが、再びクビになった。 そして、4月も終盤にミルウォーキー・ブルーワーズと契約を結び、メジャーに帰り咲いたのである。

日本のマスコミがどう取り上げたか知らない。私は2つのことを考えた。

1つは、野茂の精神のタフさに称賛を送り、「野茂やったじゃん!」と言う事だ。 プロとして、「野球をやるならメジャーリーグしかない」と考え、誰が何と言おうと、メジャーに上がるシナリオを見つけて実行したからだ(評論家でなく実行者なのだ)。

2つ目は、彼の給料が3億円から2千数百万円に下がったことである。 ブルーワーズは野茂の給料が3億だったら契約しなかっただろうし、1億でも難しかっただろう。 野茂のアメリカ大リーグでの市場価値を双方がビジネスとして判断し、互いにペイオフ(割に合う)するところで合意に達したのである。

野茂は今シーズン勝ち星を積み重ねることによって、来シーズンの契約金を、また億単位に戻すしかないのである。 資本主義のロジックはここでもちゃんと働いている。日本のマスコミが感情論で批判しようとしても、野茂と言う男は、冷静にこのあたりを理解しているのである
(1999年)。

野茂英雄氏と壇蜜、同じ始球式なら心に響くものが見たい

2013.8.13 14:07 (1/2ページ)甘口辛口
 ドジャースなどで大活躍した日本人大リーガーのパイオニア、野茂英雄氏の「始球式」をテレビのニュースで見た。10日、古巣ドジャースタジアムで行われたレイズ戦。背番号「16」のユニホーム姿で、照れくさそうに往年の「トルネード投法」から捕手役の元同僚のミットに投げ込み、約5万人の観客から大きな拍手を浴びた。(サンケイスポーツ

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2013年8月13日火曜日

猛暑の中のドライブ


体温調節を呼吸に頼らざるを得ないため、人間よりも高温多湿の環境に弱く、水を飲めない場合や排尿をがまんしてしまう環境では、熱中症になりやすいと言います。

チャーリーは相変わらず私の言う事を聞きませんが、クーラーのきいたクルマでのドライブは大好きみたいです。 

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2013年8月11日日曜日

東名シャワー


暑いですね。 暑さのせいで何もできない。

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2013年8月10日土曜日

梅漬けが梅干しに変わるとき


干す前(梅漬け)


土用干し 一日目


土用干し 三日目(最終日)







     

梅干すや庭にしたたる紫蘇の汁

(正岡子規 明治三十二年)  

日本語も、それを操る子規も凄いですね!
映像がなくても、鮮やかな色が目に浮かぶし、梅酢のにおいがする。

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2013年8月9日金曜日

質の高いソーシャルネットワーク


Tさん(新婦)、Sさん(新郎)、おめでとう! 
ご両家の皆様、本当におめでとうございます。

お二人が運命的な出会いをしたプロジェクトを担当していましたXXです。私がいたから二人が出会ったなどと、押し付けがましいことは申しません。  

Tさんは、プロジェクトの最初のメンバーです。これまでの印象的な場面は2つあります。3日間手伝ってもらうと言う約束で、春日井のそれは大きな製紙工場見学に行きました。2003年の8月か9月だったと思います。大阪からは、Oさん(現在ibg上海)に来てもらいました。帰りの新幹線はTさんと私の二人で、彼女の「このプロジェクトには深入りするものか!」と言う気持ちが、ひしひしと伝わってくるわけです。

もう一つの印象的な場面は、プロジェクトが始まって少したち、お客様が懇親会を開いてくださいました。クライアントの銀座4丁目にある本社の役員フロアでの立食のパーティです。クライアントの役員のかた2人とTさんと私で、ワイン片手の会話になりました。日本を代表する大企業の役員の方々と赤ワイン片手に談笑するTさんを見て大変感動しました。実は、話が日露戦争のことになって、Tさんの発言に手に冷や汗をかいていたのですが、Tさんは彼女のご両親よりも年上の役員の方々とそつなく会話をこなしていました。

Sさんは、数ヶ月遅れてプロジェクトに参加しました。Sさんは、私と同じ中央線の人なので、何度か帰りが一緒になりました。Sさんは、皆さんご存知のように非常に優しい。Tさんはそこに惹かれたのでしょう。2500年前のギリシャ哲学、ソクラテス、プラトンの時代から哲学は人間のことについて考えてきました。しかし、技術がいくら進歩しても人間のことは分からないのですねぇ。どの哲学者だか忘れましたが、「人間は謙虚に生きるしかない」、そして、大切なのは「わかろうとすること」であり、「わかるためには優しくなければならない」といった人がいます。Sさんの「やさしさ」は哲学をも超える人間の本質に迫るものかも知れません。

私は自分自身のプロジェクトを評価する基準があります。プロジェクトでは参加メンバーに達成感を生んだのか、それとも疲労や憤慨を生んだのか?と言うことです。銀座のプロジェクトは、ここにいる人たちの「つながり」を生みました。そして、SさんとTさんが今日ここに結婚するきっかけを生みました。これが最大のリターンです。

人と人の「つながり」に対する投資がリターンを生み出します。株に投資するのと同じ投資です。人間同士の「つながり」に投資するわけです。お二人に申し上げたいのは、このすばらしい「つながり」を継続し、この「つながり」に対して投資して行ってください。きっとお二人の将来にリターンがあります。

本日は、本当におめでとうございます。

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2013年8月7日水曜日

思うがままにならないこと


世の中には、「思うがままにならないこと」と「思うがままになること」があります。

生まれて8か月になろうとするチャーリーは、まだ分かっていない。 思うがままにならないことで葛藤するよりも、思うがままになることを理解して、努力してもらいたい。 

福沢諭吉は、物事の道理をはっきりさせるという意味で、「取捨を断ずること」といいました。 要するに、思うがままにならないことと、努力すれば何とかなることをはっきりと区別する眼を養い、精一杯毎日を生きよということだと思います。   

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2013年8月5日月曜日

今だから、「無常という事」


「無常という事がわかっていない。常なるものを見失ったからである」(昭和176月)。

これは、小林秀雄の『無常という事』の最後の1行です。 『無常という事』は、文庫本で4ページ。最初に読んでから、何十年も経っているのですが、ちゃんと理解しているのか未だに自信がありません。

時間は常に流れている。 世界情勢は常に変化している。 どんな人も必ず老いて死んでしまう。 れが無常です。 国だって同じことです。 もしかしたら、ミッドウェー海戦時の日本という国や日本人に対して、小林秀雄が訴えたかった魂の叫びだったのかもしれません。

今の日本は、戦時中ではありませんが、精神的には何も変わっていないような気がします。

相変わらず、世界の空気が読めているとは思えないし、世間を眺めてみると、どうなるか分からない未来に対し、あらゆる欲望と格闘しているだけのように思えるのです。 「人生は無常であること」を意識して生きている人がどれだけいるでしょう? 先生は生徒たちをどう教えているのでしょう?

「常なるもの」って、もしかしたら、人のベースである「DNA」かもしれませんね。 過去から受け継いだ「DNA」が存在していて、それを現在の「私」が未来へと繋いでいくのです。 「私」ができることなんて、ちっぽけなことです。 失敗もするだろうし、落ち込んで身動きがとれなくなることだってあるかも知れない。 でも、時は流れ、老いて死んでいく。

要するに、毎日を精一杯生きろと言っているのか。

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2013年8月4日日曜日

ゲット・バック

関西で食べる関西風お好み焼き

「IKEA」の創業者で億万長者のイングヴァル・カンプラードさんが、40年ぶりに母国であるスウェーデンに帰ることが報道されていました。 多くのスウェーデン人のお金持ちと同様に、スウェーデンの高額の税金を逃れるため、外国に移住していたのです。

一年ほど前に奥様を失くし、故郷が恋しくなったのでしょうか。 恐らく、「お金じゃ買えないもの」に気づかれたという事でしょうね。 そういえば、「IKEA」の IK は、イングヴァル・カンプラードさんのイニシャルで、EA は、彼が育った Elmtaryd 農場と Agunnaryd 町の頭文字だそうです。

さて、私はと言えば、アメリカの税金や健康保険が高額なので、4年前にアタフタと日本に逃げ帰って来たのです。 昨日までしばらくの間、生まれ故郷の関西にいました。 関西に特別の思い入れがあるわけではないのですが、お好み焼きを食べながら、なぜか、ビートルズの『Get Back』が頭の中でぐーるぐーると回っていたのでした。

Get Back to where you once belonged.  

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2013年8月3日土曜日

基本はDNA

新盆の風景(奈良 西方寺)

人のベースは「DNA」と言われるものです。 

学校を卒業して社会人になると、社会的な制約で身動きがとれなくなります。 しかし、忘れてはならないことは、人間には「DNA」という身体的(生物学的)な制約もあるということです。 

私の体つき、目の色、髪の毛の色は決まっていて、能力(オツム)だって、それなりのものです。 無限の可能性なんてないのです。 過去から受け継いだ「DNA」が存在していて、それを現在の私が未来へと繋いでいくのです。 

大袈裟に言うと、そういったことが「生きる意味」なのかも知れません。 

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2013年8月1日木曜日

新盆


お盆の正式名称は、盂蘭盆会(うらぼんえ)です。

私は、アメリカ人に対して、日本や日本人のことを説明する時、よくお盆の話をしました。 「日本人がもっとも大切にする神聖な行事である」と。 要するに、「何があっても譲れない日本人の精神はこういったものよ!」と。

我が家は新盆です。 苧殼(おがら)のハシゴは、亡くなってから初めて迎えるお盆では、故人は初の里帰りなので、提灯や迎え火に加え、ハシゴをかけて迷わないようにするためだそうです。 知りませんでした。

この季節、マスメディアは、恒例行事のように中韓の反日報道や原爆のトピックばかりになります。 日本の伝統文化や風習についても、少しくらいは紹介してもらいたいと思います。

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