夏目漱石は講演録のほうが小説よりも面白いと思います。 『道楽と職業』、『現代日本の開花』、『中味と形式』、『文芸と道徳』、そして、『模倣と独立』は、同時期の漱石の講演です。 全編を何度も何度も読み返すと、私のような貧弱な読解力でも何となく漱石が悩んだことが分かるような気がします。 漱石が生きた時代背景も照らし合わせて読むと、10代20代に読んで面白くなかった漱石の小説も面白くなるのです。
漱石は、明治の文明開化から日清日露戦争の時代を生きて、日本人の精神的な危機を感じたのでしょう。政治的危機を乗り越えて、これから経済危機を乗り越えても、さて、今の日本は精神的危機は乗り越えられるのか? 国家と国民の役割って大事です。
私は子犬の成長を見守りますか
***
0 件のコメント:
コメントを投稿