"Where we're going, we don't need roads"
by Doc from 映画 『Back to the Future』
この夏、上海ibgオフィスで開催する第二回キャリア・カウンセリング・プログラム(iCCP:ibg Career Counseling Program)の説明会を開催しました。 息子より若い学生さんたちと話をすることは、こちらが影響を与えるというよりも、こちらが彼等に試されているようで、非常に緊張します。
会社訪問をしたり、内定を取りつけるためのインターンシップへの参加など最近の学生さんたちの夏は忙しい。 すべてを試してみることはできません。 したがって、数ある選択肢の中から一つを選ぶという「トレード・オフ」を迫られるのです。
「トレード・オフ」と同時にもう一つ大事な考え方があります。 それは、機会費用(Opportunity Cost)と言われるものです。
機会費用とは「ある行動を選択したために、結果として諦めることになった別の行動から得られたはずの利益のうち最大のものをコストと見なすこと」です。 つまり、日本での夏の会社訪問のために上海のiCCPには参加しないことにするとします。 この場合、上海で得られる可能性のある利益の最大のものをコストと考えます。 例えば上海での人との出会いが将来生むかも知れない利益や、上海で知りうる知識を使って将来獲得できるかもしれない利益、習得できるかもしれない中国語のスキルが生み出す価値などが考えられます。 勿論、会社訪問をして大企業に就職できて生涯賃金が、上海で得られるかもしれない利益(→ コスト)を大幅に上回ることだってあります(生涯賃金が最優先事項かどうかは分かりませんが、、、)。
機会費用は、正確に数字にしようとしても難しいものです。 将来といっても、10年で考えるのか一生で考えるのか、どのくらいのスパンで考えるのが適当なのかもよく分かりません。 しかし、全く考えないで付和雷同はよくない。 みんなが就活や企業訪問をするから自分も同じことをするというのではなく、選択肢の中から自分でトレード・オフを克服し、機会費用を吟味して行動することが重要なのです。
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