日と月と世界(地球)と、団子を串にさしたる如く ~ 日蝕月蝕のこと 福沢諭吉
今日は、福沢諭吉は今の日本と違って、 教育の本質を見失ってはいなかったというお話です。
福沢諭吉に、『訓蒙 窮理図解』(きんもう きゅうりずかい)という著書があります。 明治元年(1868年)に出版されました。 窮理とは物理(今の物理よりも広範囲でNatural Scienceに近い)のことで、日本で最初の科学入門書と言われています。 身近な自然現象を図とともに平易に解説したもので、明治5年から小学校の教科書として使われていました。
この本を現代の小学校の教科書にするといいですね。
福沢さんは、この本の中で、 現実の生活と科学という学問の世界を橋渡ししてくれます。 iPadのアプリにして、情報工学の基礎も一緒に教えるのもいいですね。 現代では身の回りに電気製品は溢れているし、ゲームに慣れ親しんでいる小学生だと全く問題なく理解できるでしょう。 「物の理(ことわり)」に興味をもった子供が将来大発明家になるかもしれませんよ。
訓蒙 窮理図解 序
「苟(かりそめ)にも人としてこの世に生まれなば、 よく心を用ひて、何事にも大小軽重に拘(かか)はらず、先ず其物を知り其理(ことわり) を窮め、一事一物も捨置くべからず。 物の理に暗ければ、身の養生も出来ず、親の病気に介抱の道も分らず、子を育るに教の方便もなし。 人の多きも、之に交る道を知らざれば、我一人の外、人なきが如く、世界の広きも、其人情風俗に通ぜざれば、 我一人の外、世界なきが如し」。
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