2011年11月25日金曜日

諸行無常の響あり

平家の守り神であった厳島神社の大鳥居

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し
猛き人もついには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ。


『平家物語』

外国と比較して日本人の「欲」はそれほど強くないと思いますよ。 しかし、ここ数年日本も変ったなと思います。 自分の思うがままにしたいという考えが強くなってきている。 東北に向かって「がんばれ、がんばれ!」と叫ぶのも自己中心的かも知れない。

なぜ宗教があるのか? やはり諸行、つまり、世の中の一切のものは「無常」だからでしょう。 生者必滅です。 私は日本が「おごれる者」だったと言い切るほど勇気はありませんが、人間ってまだまだ愚かで戦争のような馬鹿なことでもやらかすんだと言う現実を見つめて、「生きる」ということを考え直す時じゃないですか?

もし同じような発想で、来年のNHKの大河ドラマが『平家物語』になったのであれば凄いのですが、、、、絶対に違うでしょうね。 私は大河ドラマは見ていません、念のため。

***

0 件のコメント:

コメントを投稿