2011年11月30日水曜日

まずはビールで


マンハッタン57丁目9番街のホテルにチェックインしました。

近くのコンビニでクアーズ 710ml 缶を2本、1本$1.50(115円)でボトルの水より安いのです。 中国もアメリカも缶ビールが安いのは嬉しい限りです。 ツマミは日本から持ってきたセブン・イレブンのカリカリ・ダブルチーズ(税込み100円)。

このあたり(34丁目から57丁目までの8番街からハドソン川の間の地域)は白人ギャング発祥の地で、ヘルズ・キッチン(地獄の台所)と言われているところです。 20年くらい前までは、ギャングの撃ち合いでもありそうな雰囲気だったのですが、いまでは観光客の散歩エリアになっています。 観光客で稼ぐNY市として安全はビジネスの前提条件ですからね。

夜はアフガン料理。 下の写真は前菜のアフガンスタイルの揚げ餃子「サムサ」と「ビーフ・ケバブ」です。


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2011年11月28日月曜日

近代化を見直す

深大寺の午後

1911年(明治44年)、夏目漱石の和歌山での講演『現代日本の開化』は漱石の魅力がいっぱいです。

西洋の開花は内側からわき出て発展したものだ。 一方、日本の(明治の)開花は外発的である。自己本位、つまり自分の立ち位置、を見失って、外からのプレッシャーにより否応なしに意思決定した弊害が続いている。 日本の文化や伝統はその時以来歪んだものとなって今(明治後期)に至っている。

漱石一流のユーモアとウィットに富んだ講演です。 TVドラマ『坂の上の雲』も完結するようですが、明治は暗黒でも光明でもない。 日露戦争に勝ち一流国になったと浮かれる日本と昭和の戦争でこてんこてんに負かされた日本、勝っても負けても問題の本質は、日本の文化・伝統と近代化の狭間で「自己本位」を見失ったことでしょう。

漱石の講演からちょうど100年の今年、日本の近代化そのものを見直すよい機会とすべきでしょうね。 欧米だってそれぞれに問題はありますよ、そして、大陸や半島だって同様です。念のため。

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少なくとも鎖港排外の空氣で二百年も麻醉した揚句突然西洋文化の刺戟に跳ね上つた位強烈な影響は有史以來まだ受けてゐなかつたと云ふのが適當でせう。日本の開化はあの時から急劇に曲折し始めたのであります。又曲折しなければならない程の衝撃を受けたのであります。之を前の言葉で表現しますと、今迄内發的に展開して來たのが、急に自己本位の能力を失つて外から無理押しに押されて否應(いやおう)なしに其云ふ通りにしなければ立ち行かないといふ有樣になつたのであります。

(中略)

すでに開化と云うものがいかに進歩しても、案外その開化の賜として吾々の受くる安心の度は微弱なもので、競争その他からいらいらしなければならない心配を勘定に入れると、吾人の幸福は野蛮時代とそう変りはなさそうである事は前御話しした通りである上に、今言った現代日本が置かれたる特殊の状況に因って吾々の開化が機械的に変化を余儀なくされるためにただ上皮(うわかわ)を滑って行き、また滑るまいと思って踏張るために神経衰弱になるとすれば、どうも日本人は気の毒と言わんか憐れと言わんか、誠に言語道断の窮状に陥ったものであります。

夏目漱石 『現代日本の開化

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2011年11月27日日曜日

後世に何を残すか?


私は坂本竜馬のことはよく分からないのですが、西郷さんを尊敬する人が多いというのは何となく分かる気がします。 しかし、私は子供のころから西郷さんにもそれ程ひき寄せられませんでした(憎からず思っていましたが、、、)。

震災後、そして、今の世界情勢(EU債務危機 等々)や日本の政治を見ていて西郷さんに対する見方も変わってきました。 西郷さんは、子孫に美田を買わず(残さず)と言い、「志」に重きを置いた。 今の日本のリーダーたちは、放射能の土地を残し、「志」どころか、外国に身ぐるみはがれて終わるのでしょうか?

『偶成』 西郷南洲

幾歴辛酸志始堅
丈夫玉碎恥甎全
我家遺法人知否
不爲兒孫買美田

幾たびか辛酸を歴て志(こころざし)始めて堅し、
丈夫玉碎すとも甎全を恥づ。
我が家の遺法人知るや否や、
兒孫(じそん)の爲に美田を買はず。

辛酸=困難。
丈夫(じょうふ
)=ますらお。真の男子のこと。
玉碎=玉となってくだける。立派な死にかたをいう。
甎全(せんぜん
)=志をまげて、瓦のように値打ちのないものとなって、いたずらに生きながらえること。
美田=よく肥えた田畑。立派な財産の意。


最近、会津が生んだ柴五郎大将の遺書である『ある明治人の記録』(中公新書)という本を読みました。 明治から大正にかけて、こんな立派な日本人もいたことに驚きです。

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2011年11月25日金曜日

諸行無常の響あり

平家の守り神であった厳島神社の大鳥居

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し
猛き人もついには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ。


『平家物語』

外国と比較して日本人の「欲」はそれほど強くないと思いますよ。 しかし、ここ数年日本も変ったなと思います。 自分の思うがままにしたいという考えが強くなってきている。 東北に向かって「がんばれ、がんばれ!」と叫ぶのも自己中心的かも知れない。

なぜ宗教があるのか? やはり諸行、つまり、世の中の一切のものは「無常」だからでしょう。 生者必滅です。 私は日本が「おごれる者」だったと言い切るほど勇気はありませんが、人間ってまだまだ愚かで戦争のような馬鹿なことでもやらかすんだと言う現実を見つめて、「生きる」ということを考え直す時じゃないですか?

もし同じような発想で、来年のNHKの大河ドラマが『平家物語』になったのであれば凄いのですが、、、、絶対に違うでしょうね。 私は大河ドラマは見ていません、念のため。

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2011年11月21日月曜日

自家製ブラウニー


ブラウニーはエリック・クラプトンが使っていたフェンダー・ストラトキャスターの愛称です。 クラプトンはブラッキーという黒のストラトも所有していました。 「茶色いの」、「黒いの」という訳です。 お菓子のブラウニーの由来は茶色の妖精ブラウニーだそうです。

芥川龍之介 『神神の微笑』は、神に対する西洋と日本の考えの違いを風刺する短編です。 日本だと妖精ブラウニーって八百万の神神ですかね? 日本は宗教のあり方を真剣に考え直してもいい時代に来たのではないでしょうか? 葬式のためだけじゃないですからね。

『神神の微笑』 ~ 宣教師オルガンティノの言葉

この日本に住んでいる内に、私はおいおい私の使命が、どのくらい難いかを知り始めました。この国には山にも森にも、あるいは家々の並んだ町にも、何か不思議な力が潜んで居ります。そうしてそれが冥々(めいめい)の中に、私の使命を妨げて居ります。さもなければ私はこの頃のように、何の理由もない憂鬱の底へ、沈んでしまう筈はございますまい。ではその力とは何であるか、それは私にはわかりません。が、とにかくその力は、ちょうど地下の泉のように、この国全体へ行き渡って居ります。

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2011年11月19日土曜日

下学上達

「養分を吸収する」(11月10日)に関して、台湾のカブちゃんがコメントをくれました。

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「子曰、不怨天、不尤人、下学而上達」
(子曰く、天をも怨みず、人をも尤(とが)めず)、下学(かがく)して上達す)。

このスライドを見た時に私の心に浮かんだのは、論語のこの一句です。 時期が来るまで待つということは、口で言うのは簡単ですが、実際には非常にしんどいことだと存じます。 特に私のような凡人は、なかなかうまくいかない時には、愚痴りたくもなりますし、外部環境や他人のせいにもしたくなる。

「下学」の意味の解釈は色々あると思うのですが、そんなしんどい時こそ身近なもの(丁度木の根の周りに書いてあるようなこと)に学び続けてこそ、人間はじめて上達や成長がある(幹や根が太くなっていく)ということだと思います。 また、この後「知我者其天乎」(我を知る者はそれ天か)と続くのですが、要は、自分で自分を信じて前に進むしかないのだと思います。

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いつものことですが、カブちゃんには頭が下がります。 コンサルタント業務の上に居酒屋経営、そして、台湾大学の大学院生と八面六臂の活躍です。

「下学上達」なんて何十年も聞いていない言葉です。 地道に実践を積んでいくってことでしょう。 自分で考えてみるということでもある。でないと上達しない。

評価は自分じゃない、周り(天か?)がすることで、結果は後からついて来るって事じゃないですかね? 福沢諭吉 「学問のすすめ」の「十七編 人望論」に通じるところもあるかも知れない。 最近よく「私なりに一生懸命やっています」って聞きます。 総理大臣までが言っています。「自分で評価してどうするんだよ!」と言いたい。

カブちゃんが言うように、自分を信じるしかないんだろうと思います。それが「四十にして惑わず(不惑)」(今の時代だったら五十くらい?)、50才くらいでやっと惑いがなくなる。 ツリーの絵は「下学するには養分を吸収する根を張ることが重要」だと言いたいのです。 根を張らないで知識やテクニックだけをつけても、四十になっても五十になっても迷い続ける。 天命を知る事にならない。(注:二十代や三十代は知識やテクニックの比重は高い)。 「上達」は時間がかかってしんどいことだから、養分吸収の根の張り方が重要でしょう。


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2011年11月18日金曜日

自宅で作るカクテル

ブラッディ・エイト

ウォッカをベースとするブラッディ・メリー(Bloody Mary)。 簡単に作れて失敗しない夕食前のカクテル。

ちょっと高級なグラスに氷を入れる。 ウォッカを注ぎウースター・ソースをチョロっとたらす。 レモンをいっぱい搾る。 そしてキャンベルのV8野菜ジュースで満たす。 タバスコを躊躇なくふりかけ、上から少々黒胡椒を挽く。

写真には写っていないが、棒状に切ったセロリをマドラーにする。 ウースター・ソースは下に溜るのでセロリのマドラーでかき混ぜながら飲む。

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