アルビン・トフラー 『第三の波』 1980年
私が『第三の波』を読んだのは、徳島にいた1981年か1982年です。恐らく当時の私は本の内容をほとんど理解することなく、ただ単に解ったような気になっていたのでしょう。35年後の今、再度読み返して、トフラーが言いたかったことをもう一度考えてみるのは有益だと思います。トフラーが1980年に予測した未来は今と違っているかもしれません。しかし、時代の流れを考えるにはどういう視座で考えるべきかというチャーターとなることは間違いありません。また、35年を経て、自分の成長(私の場合、単なる変化と言うべきか?)を確認する作業でもあるからです。
第二の波(工業化社会)に成功した日本は、バブル崩壊後この20数年間、第三の波(情報化社会)に乗り遅れたままのように感じます。第二の波における日本の成功に危機感を持ったアメリカは、IT産業を主導し強引に第三の波の先頭を走りました。
これからは、第四次産業革命の時代と言われています。
これは「Industry 4.0」といわれているものです。この第四次産業革命は、インターネットと人工知能の本格的な導入によって、生産・供給システムの自動化、効率化を革命的に高めようとする試みです(革命的なんて総じてロクなものはありませんが)。「Industry 4.0」は世界規格をおさえたいドイツ政府が主導するものですが、この第四次産業革命の主役となる国はどこか? これは今後の日本の社会や経済を考える上でも非常に重要な点だと思います。
日本文化や日本企業本来の意味を継承しながら、第四の波に乗って行くバランス感覚が大事なのでしょう。
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