2017年1月3日火曜日

人生を語らず

吉田拓郎 『今はまだ人生を語らず』 (1974年)

吉田拓郎はデビュー曲 『イメージの詩』(1970年)から知っているのですが、一枚もレコードやCDを買ったことがありません。 全く知らない曲もあるし、ここ数年の曲は一曲も分からないのです。 でも、なぜか気になって半世紀近く聞いていることになります。 印象に残る曲が何曲もあるからでしょうね。『人生を語らず』もそんな一曲です。

教えられたものに別れを告げて、届かないものを身近に感じて~ 越えて行けそこを、越えて行けそれを、、、 (『人生を語らず』より) 。


この曲を聴くと、「人間到る処青山あり」が頭に浮かびます。 

私には、どこで野垂れ死にしたっていいじゃないか、お墓は到る処にあると頭の中で直結して、「人間到る処青山あり」が頭に浮かぶのです。 青山ってお墓のことだって知ってました?

男兒立志出郷關(男児志を立て郷関を出ず)
學若無成不復還(学若し成る無くんば復た還らず)
埋骨何期墳墓地(骨を埋むる何ぞ墳墓の地を期せん)
人間到処有青山(人間到る処青山有り)

男たるもの志しを立てて故郷を出たからには、
学問を成就できなかったとしても、二度とは帰ってこない
どうして故郷の地に骨を埋めることを望もうか
世の中、至るところに死に場所などあるものだ


(幕末の僧 月性の詩)

吉田拓郎は43年前の26歳の時にこの曲を書いたのですね。 やはり、ただものではない?

***

0 件のコメント:

コメントを投稿