2016年8月2日火曜日

教育と教養のギャップ

オレガノの葉にとまったルリシジミ

本来は、教育を受けながら教養を培うことが正しいのだと思いますが、教養のほうが何十年ものあいだ軽視されてきました。 教育に教養をキャッチアップさせるにはどうすればいいでしょうか?

「職業は生きかたであり、生きかたは文化である。そして、文化によって培われた教養があってはじめて知識が生きてくるのだ」

若いときに読んだ本に書いてありました。

今の日本は、自分が獲得した知識やポジションにしがみついて、余裕を失った人ばかりです。 若い人だけでなく、40代も50代もそうです。 他者に対する自分の立ち位置、様々な(獲得してきた)知識と自分との関係、それらを客観的に見ることが本当に苦手になった。

色んな場所に出向き、より多くの人と接触することによって、他者と自分との位置関係を無意識のうちに感じ取ることができるようになります。 それが、その人の教養のレベルだと言ってもいいと思います。

他者と接触する以前に、自信と自尊心(self-esteem)も必要だろうし、熱意や好奇心も重要だと思います。 それらが前提となり奇傑非常の士に交わる(一風変わった優れた人と交流する)ことです。

我々は一生かかって教養を身に付けていくのでしょうが、教育が先でも教養が先でも、とにかく教育だけでは、つまり、知識だけではどうにもならないということを理解してもらいたいものです。

茹でガエル状態になってはいけない。

***

0 件のコメント:

コメントを投稿