2023年7月24日月曜日

60歳をすぎたら存在自体がパワハラ

「60歳をすぎたら存在自体がパワハラ的」と認識するくらいがいい…ブッダが説くアンガーマネジメントの教え、、、という記事をネットで読みました。

著者の斎藤孝(大学教授)さんは1960年生まれ。アラ還ですね。仰ることはごもっとも。間違っていません。私自身を見ていると「存在自体がパワハラ」そのものだ。しかし、65歳を過ぎると人生終わりが見え始める。日本人男性の健康寿命は72歳です。だとすると、運と周囲の人に恵まれただけで生き延びた私のような人生でも何か役に立つことがなかったか?と考えてしまうのです。Look at me, I am old, but I’m happy ですから。

クラプトンにこだわって(revisit)3か月くらいです。ネットで1万円のDVDプレーヤーとクラプトンのアンプラグドを購入しました。クラプトンの指の動きが良く分かります。左手の人差指と中指が異様に長いですね。第一関節から先は私の倍の長さはあります。どうりで小指なんか使わなくてもいいんだ、、、。



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2023年7月17日月曜日

クラプトンは温故知新


今日は何の日?

海の日ですね。 「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う」ということだそうです。

人生って辛いものですね。乗りきっていくには技術や方法論だけでなく、生き方そのものが大事でしょう。国も同じだと思いますよ。 国の生き方、つまり、それは、国のアイデンティティーであり文化です。 国民の祝日ってそういうものを代表しているものだと思っていました。 通常、そういったものは、勝者が敗者から剥奪するものなのに、自分から進んで放棄したり意味の無いものにする必要はない。

クラプトンは温故知新

クラプトン『Unplugged』(1992年)から『Malted Milk』です。いつものようにあまり練習しないで夜中の一発録画でした。

クラプトンはロバート・ジョンソンのこの曲が大好きなのでしょうね。80年代のクラプトンはアル中で施設にも入っていたそうです。アル中と闘いながらこういった曲をアコースティックギター一本で毎日のように歌っていたのでしょう。Malted Milk は麦芽乳です。禁酒時代にロバート・ジョンソンはビールやモルト(麦芽)ウイスキーを思い浮かべてこの曲を作ったのでしょう(1937年)。

私はデラニー&ボニー時代(1971年頃)以降のクラプトンはほとんど聞かなかったし動向もしらなかったのですが、1992年のアコースティックの『Unplugged』は発売と同時に買いました。クラプトンは、70年代はヘロイン80年代はアルコールと20年間ヘロヘロボロボロの人生だった訳ですが、そもそもそれがブルースそのもの、クラプトンはロバート・ジョンソンのようなブルースマンの楽曲を自分の人生と重ねて新たなクラプトン・ブルースにしました。要するに『温故知新』なわけです。

明治維新は温故知新の失敗

ヨーロッパ近代は文化が成熟した後に、文明が進化しグローバル化が進んだ。ヨーロッパの没落が始まりました(20世紀初頭)。そして人間の理性や合理性を全面的に押し出したアメリカが台頭した。ニーチェが言ったニヒリズムのアナーキーな世界になった(WWI以降のベルサイユ体制)。

日本はこういった歴史の流れの中で独立を保つべきだと主張したのが福沢諭吉でした。福沢諭吉は日本人の魂を残しつつ西洋文明を早急に取り入れるべきだと思っていたのです。福沢諭吉や後の西田幾多郎たちは西洋文明や思想は限界だと考え、日本を含む世界全体の調和を如何にして実現するかを考えたのだろうと思います。

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2023年7月13日木曜日

価値判断の基準

息子(ナッシュビル在住)からのプレゼント

LGBT法案が話題になっています。

NYにいる時に働いていたコンサルティング会社のNYエリアのトップはゲイの男性でした。当時はLGBTなんて全く話題にもなっていませんでした。私も上司がゲイであるかどうかなんて意識したこともありませんでした。恐らくゲイの男性なんて紀元前からいたのでしょう。

アメリカの変化には多くの要素がありますが、2000年以降ジェンダーフリーが急速に進んだことは間違いありません。自由と民主主義が行き過ぎたために優秀な人が裏に引っ込んだ。一方、ギブソンの本社がある南部の状況は真逆で、性差別なんて当たり前の南北戦争の頃のようでもあります。

LGBTの議論

「同性婚、日本の司法判断は未来へ前進、準備できている」といったエマニュエル駐日米大使の記事がメディアを賑わしています。 エマニュエルさんは大都市シカゴ出身で、大学はヨーコ・オノと同じNYのリベラル色の強いサラローレンス大学です。

「LGBTに関する法律は日本の文化には必要がない」ということを、エマニュエル大使に筋道立てて説明してあげる日本の政治家や知識人っていないのですかね?海外、特に欧米で暮らすと良く分かりますが、日本は欧米と比較してほぼ差別がない国です(欧米の価値観とは違う)。欧米は差別があり人間が自然をコントロールするという事が前提になっています。つまり二元論的な差別があるから法律で規制するのです。このままだと日本も差別を意識して(前提として)、それを法律でコントロールする欧米型の価値観に変化する可能性が高くなります。価値判断の基準が希薄だと染められやすい。

日本はアメリカと違って何千年も自然を認め自然と融合してきた国柄であるということを日本人が思い出し、駐日大使には伝えるべきです。日本には日本の価値判断の基準がある。

以下は3年前に ibg 社内で議論したことです。

事なかれ主義の日本はパンデミックに弱い

世界的な感染症を考えることは現代の日本人には最も苦手なことの一つでしょう。なぜならば、パンデミック問題はすべての者の当事者意識が求められるからです。今の日本人の多くは事なかれ主義で虚無的です。問題意識は危機意識に至らず、危機意識がないのに当然のこと当事者意識は生まれません。

二元論と一元論

自然との共生は単なる感情的や感覚的な融和主義ではないはずです。地球全体の自然の因果関係を、自然の単なる一部分としての人間を考えることができるかということです。自然と人間の二元論的に人間中心、つまり、人間が自然をコントロールするという思い上がりは近代国家の特徴です。西欧は気づき始めて試行錯誤しつつ半世紀以上たってしまったようです。中国は近代国家が陥った失敗に共産党の面子のために突き進もうとしている。多くの善良な中国の若者が気の毒で仕方がない。

共同主観の模索が課題

日本はどうか? 近代国家が目指した人間中心主義でもない。かといって人間と自然のバランスを考えながら将来を考えるリーダーシップはない。コミュニケーションを通じて主観と客観を行ったり来たりしながら共同主観を模索するのは日本人が最も苦手とするエリアです。しかし、ウィルス後のパラダイムが変わった後の世界観では最も必要とされるポイントだろうと思います。

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2023年6月29日木曜日

高齢者の楽しみ

 

高齢者の楽しみのベスト3は、1.テレビ・ラジオ、2.新聞・雑誌、3.仲間とのおしゃべりだそうです。

私は高齢者の楽しみとしてクラプトンでも真面目に研究してみようかと思い、アマゾンでローランドのヘッドホン(RH300)を購入しました。

私は左耳が聞こえないのですが、このヘッドホンを使えばクラプトンのアコースティックギターの1~3弦の音が良く分かります。クラプトンはアコースティックがエレキよりも上手だと思います(本当にギターが上手なんでしょうね、、、)。この曲はクラプトンでヒットしましたが、作詞作曲はクラプトンではありません。


音楽はヘタッピーでも聞いているより自分で演奏するほうがいい。料理も食べに行くよりも失敗するけど自分で作る方が楽しい。それぞれに小さいですが進歩に対する達成感を味わえますからね。

Look at me. 
I am getting old, but I am happy !

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2023年6月15日木曜日

太宰治とクラプトン (続)

『太宰治情死考』坂口安吾 1948年

https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/43137_30135.html

https://youtu.be/l3hZS-0tomM

太宰治の桜桃忌が近づいてきました。「芸道というものは、その道に殉ずるバカにならないと、大成しないものである」(『太宰治情死考』坂口安吾)。

エリック・クラプトンと太宰治はよく似てると思います。超ダメ男だけど、どちらもハンサムでカッコよく、とてつもなく女性にモテる。安吾が言うように作品で評価すべきなのでしょうね。

私はクラプトンの大ファンではありませんが、クラプトンから一曲選べと言われれば 1966年の『Hideaway』です。クラプトンが21歳の時の録音です。発表から何年か遅れて聞いた高校受験直前の私は、このあたりから学校教育から距離をおくようになりました。

クラプトンのギターはこの一曲に詰まっています。クラプトンは57年経った今でも同じフレーズを弾いています。大ファンからは怒られるかも知れませんが、クラプトンはこの頃が頂点だったように思うのです。

ちゃんと弾けないまま50年以上経ってしまいましたが、YouTubeのおかげで謎だった部分が随分と解明されました。


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2023年6月7日水曜日

甘えの構造

土居健郎(1971年)

今の日本は「甘え」の解釈もアヤフヤだし、甘えや友情なんていうのもきわめて薄っぺらで、土居先生が『甘えの構造』で説明している「内」と「外」が曖昧になっていると思います(下図参照)。真の意味で甘える場所がなくなっているのではないでしょうか?


人間関係本来のコアは家族だし次は友達。それから、楽屋のような仲間と時間を共有する場所が大事です。今の日本は楽屋とステージの境(際)も曖昧です。緊張すべきステージは緊張しないし、ステージの緊張をほぐす仲間との意見交換の場である楽屋がない(楽屋は修練の場でもある)。時間を共有して成功も失敗も共に経験して友人を作る手間を省く。facebookの友達が友達になった、、、あまりにも安易すぎる。適度に甘えられる環境は自分で時間をかけて作るしかないのです。

甘えの前提は「trust & respect(信頼と尊敬)」です。相手を respect するには、自分も respect されるように努力が必要です。甘えの過剰はどこかの首相の親子関係のように相互依存につながるけど、親子関係(特に父親と息子の関係)は一生 trust & respect 構築のプロセスだと思います。

日本人と甘えの議論は、ibgのポストコロナの羅針盤である『迷子になる地図』の主旨とズバリ重なります。個と公共の問題であり教育の問題であり異文化コミュニケーションの問題です。内と外のバランスって本来は日本人が得意とする部分だったと思う。近代化や近代国家が推進したアトミズムって、原子だけあれば分子は要らないという考えです。成れの果てが今のアメリカ社会だし、日本は30~40年遅れてヒョコヒョコとついて行っているように感じます。

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2023年6月4日日曜日

アイデンティティの崩壊

 



東大の先生の記事

東京大学の先生が「日本の大学には優秀な人材が定着しない」という記事を書いていました。習得主義と履修主義を説明して、日本の履修主義は大きな問題であるとも指摘しています。「履修主義」とは、小中学校で学ぶ生徒が「所定の教育課程をその能力に応じて、一定期間履修すればよいのであって、特に最終の合格を決める試験もなく、所定の目標を満足させるだけの履修の成果を上げることは求められていない」とするシステムです。つまり、学力的には「ザル」だし、教育現場が倫理・道徳的な鍛練の場だとも言えません。これが日本の現実なのです。アメリカの習得主義はお金で解決する場合が多い傾向にありますが、、。

アメリカのアイデンティティ

1970年代の初頭、アメリカの崩壊は大学から始まったと指摘したのはアンドリュー・ハッカーでした。日本はアメリカにほぼ全てを依存している訳ですが、社会の状況は30年くらい遅れて後を追いかけているように思います。http://ibg-kodomo.blogspot.com/2016/06/14.html

アメリカのホワイト層の給料は日本の4~5倍でしょう。でも、優秀な日本人はアメリカで生き残れるほど精神的にタフでしょうか? アメリカ人(サバイブする人たち;恐らくトップ20%)はアメリカのとてつもなく理不尽な社会で何とか生き残る能力を幼稚園児の頃から鍛えられているのです。

アメリカ没落の原因の一つはアメリカのアイデンティティの崩壊です。サミュエル・ハンティントン(ハーバード大学教授、故人)は1990年代の半ばに、アメリカは将来的にプロテスタントの倫理観念とアングロサクソンの政治文化を失い国家としてのアイデンティティが無くなると予言しています。日本のアイデンティティを喪失させることに成功したアメリカは70~90年後に自らのアイデンティティを失うこととなる、、、何という皮肉か

日本のアイデンティティ

フーテンの寅さんの口上はアイデンティティの確認作業です。フーテンで全国をフラフラしている寅さんでも、葛飾柴又に家族や時間を共有した昔からの隣人たちがいる。つまり、アイデンティティを持っているからフラフラできるのです。寅さんのアイデンティティは葛飾柴又の人たちが護っている。

1970年代の中ごろまでは、日本でも評論家や大学の先生たちが日本のアイデンティティ喪失の危機感を盛んに議論していました。ところが、いまやそんなこと問題にしている知性はどこにもいませんね。知性の崩壊、これもアメリカと同じ道を歩んでいます。30~40年遅れて、、、、。

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