2022年8月29日月曜日

レベルセッティング ~ 「概念」の理解は正しいか?

 
キスの昆布〆とアジ (奈良 つる由)

関東と関西では水も違うし出汁も異なります。関西は昆布が出汁の主流です。

      鱧の吸い物(奈良 つる由)


論理を記述したりプレゼンする前に「概念」(物事の何たるか)の提示が大事です。実は、それがレベルセッティングでもあるからです。レベルセッティングとは、会議に集まった人たちの考えていること、思っていることにずれがないかを確認、食い違いがひどい場合、調整する。これをレベルセッティングといいます。

日本では「概念」の提示がないばかりか、あっても「概念」の理解が間違っている場合が多々あります。「概念」は外来語になると目も当てられないのです。日本のテレビを観れば観るほど「概念」の理解が無茶苦茶になります(意図的にカタカナ語でけむに巻くコメンテーターもいます)。

ibgのポストコロナの羅針盤である『迷子になる地図』は、実はこの「概念」の埋め込み(仕入れ)の方法論でもあるのです。深く考えるとは「概念」を理解し、自分の引き出しに入れることを習慣化することです。

日本社会や日本人の組織はレベルセッティングされていると思い込んでいる。多様性が重視されるとはいえ、同じ目的のもと同じ仕事に取り組むためには共同主観の形成が重要となります。これから益々必要なことは、レベルセッティングされていないという認識の下に対話を始めることです。若い頃から「概念」の埋め込みを日常化しレベルセッティングを習慣化しないと、世界とは対話にならないでしょう。

夏野菜の煮もの(奈良 つる由)


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