2018年1月24日水曜日

ロールモデル不在

私のギターのロールモデルはジミー・ヘンドリックス

「ロールモデル」とは、自分にとって、具体的な行動や考え方の模範となる人物、つまり、お師匠さんです。通常は、「あの人のようになりたい」というロールモデルを選び、その影響を受けながら成長するといわれます。100%でなくてもいい、あの人のこの部分は見習おうでいいのです。それが集まって仮想のロールモデルができる。

最近の日本企業ではトップやミドル層の弱体化が著しく、社内でロールモデルを見つけようとしても、見つけにくくなりました。若い人には気の毒な状況です。マネジメントは自分の信念に頼るのではなく、規則や様々な付随するルールで縛りつけ、管理したような気になっている。要するに、リーダーの仕事を理解していないマネジメントが多い。

枠組みがはっきりしない企業の外の世界はもっと深刻です。新聞やテレビはその酷さを競っている。テクノロジーが大量消費を実現させたのでしょう。質のいい情報なんてどこにあるのか誰も分からなくなっている。満員電車の中で、誰もが30秒で読める情報だけをスマホを通して手に入れ、世の中の動きに自分は遅れていない情報強者だと自己暗示にかける。

テクノロジーへの過度の依存は問題なのですが、最も難儀なのは、大きな日本のビジョンを語れるロールモデルが何処にもいなくなったことでしょう。

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