2017年11月28日火曜日

サルトルと忌野清志郎

GOTTA(ガッタ)!忌野清志郎 (角川文庫) 1989年


「人間は自由の刑に処せられている」と言ったのはサルトルでした。


高校生の時、授業をサボってジャズ喫茶に出入りするのは自由なようですが、実は不安でどうしようもなくなるものです。自由ってそういったもので、不安に打ち勝つ強靭な精神力が必要なのです。

どんなに不安でも、たとえ毎日が不安定でも、希望をもって毎日を懸命に生きたのが忌野清志郎だったと思います。清志郎は自分があろうとする姿以外にはありえない。つまり、サルトルの実存主義の原則を貫いたと言えるのです。

データ改ざんで大騒ぎする大企業の人たちには、サルトルや清志郎に学んでほしいものです。大企業で働いているビジネスマンは、全ての人が必ずしも一生懸命に働いているのではない。なぜならば、彼らのエネルギーは「一生懸命働いている」というポーズをつくることに集中されてしまうから、、。サルトルだったらこう言ったかも。

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