2015年2月7日土曜日

まだまだ禽獣の域を脱しない世界


福沢諭吉の極めて厳格な視点からすると、今の世界は依然として『禽獣の域』を出ていないのでしょう。 

人間って、矛盾だらけで間違いだらけ。だから、人間で成り立つ国家も同じようなものなのです。 ここ十数年を振り返っても、アフガニスタン紛争からイラク戦争、アラブの春、シリア内紛、ウクライナ問題、ナイジェリアのボコ・ハラム、コンゴ、イエメン、新疆ウイグルにチベット、そしてISILと言われるテロリスト集団。世界の紛争地帯は無くなるどころか、反対に拡大しています。

福沢諭吉は「恕(じょ)」という事を言っています。それは、「同じレベルの他者には「敬意」をもって対応し、対等でない状態の他者には「情愛」をもって思いやると言うことです。 福沢諭吉は、家族関係が発展し世界中に広がると世界は文明化すると言ったのですが、果たして、どれくらいのタイムラインを考えていたのでしょうか? 500年、それとも1000年?


もしかしたら、人間は永遠に愚かで、愚かな人間の矛盾や間違いに対応し続けるのが「人が生きる」と言う事なのだと言っているのかも知れません。

***

0 件のコメント:

コメントを投稿