2015年2月26日木曜日

合理性だけでは乗り切れない

奈良 春日大社の灯篭

日本のビジネスの世界で「オーガニックグロース」という言葉が使われだしました。

実は、昔から欧米でのビジネス界で使われていたのですが、最近になってカタカナ語で日本で使われだしました。 色々と独自解釈があるようですが、学生さんや若いビジネスパーソンが誤解しないように、私の卑見を少々、、。

会社は組織があってその中で人が部品として働くものです。 それは合理性が支配する部分です(ある程度計算できる)。 しかし、組織の根底には「Organism(有機体)」がある、つまり、人が人と結びつく信頼関係の部分です。 そこで、時間をかけて信頼関係が醸成され文化が構築される。 国境を跨いでも同じことです。 人それぞれの中には経験知が蓄積されていて、それが結びつく。 組織の未来には予測可能なRISKと、予測できないCRISISが待ち受けています。

有機体の部分がない合理性だけの組織では、予測できないCRISISを乗り越えるのは難しい。M&Aの難しさはそこにあると思います。 ごく一部の日本企業は承知してるだろうと思いますが、「オーガニックグロースに限界があるから、だったらM&Aだ」というのは、非常に短絡的な発想だと思います。

教育に関して言わせてもらうならば、合理的な部分だけの教育をやっていては大人になってから取り返しのつかない致命傷となるのです。

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