2014年11月18日火曜日

映画『シカゴ』 (2002年)

ブロードウェイ・ミュージカルの映画版 『Chicago』(2002年)。 

Understandable, understandable(わかるよ、わかる)
Yes, it's perfectly understandable(完全に理解できる)
Comprehensible, comprehensible(論理的にも問題はない)
Not a bit reprehensible(疑う余地は全くない)
It's so defensible!(正当防衛と言ってもいいだろう)

辣腕弁護士ビリーが記者会見でメディアを意のままに操ろうとする場面です。

1920年代のシカゴ。スターを夢見るロキシーは、キャバレー歌手ヴェルマのステージを羨望の眼差しで見ていました。 そんなロキシーは、自分を売り込むという約束を守らなかった恋人を撃ち殺してしまいます。 留置所に送られたロキシーは、そこでヴェルマと出会いました。彼女は不倫した夫と妹を殺した罪に問われていたのです。しかし、マスコミ操作に長けたリチャード・ギア演ずる辣腕弁護士ビリーのおかげで、世間ではスター扱い。ロキシーも同じ手段でヴェルマ以上の注目を浴びようとビリーを雇います。

1920年のシカゴ、殺人を犯しても「拝金主義」の辣腕弁護士がいれば、メディアも陪審員も自分の意見に共感させ、無実を勝ち取ることができます。 今のアメリカだって大差ないし、中国と言えば何をか況やです。

2015年より先、ますます混沌とする世界情勢。 その中で、日本や日本人にとって最も重要なのは、「自己防衛」の意識です。 questionabledefensible に変えられるのが現実なのですから。

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