創意工夫する若い人たち @ 武蔵小杉
50年代60年代の日本は、コピー・キャットと言われてバカにされていましたが、実は、そこには創意工夫があって、けっこう新しいモノを創造していました。 ところが、70年代半ばから90年代にかけて、日本の創意工夫に欧米諸国は脅威を感じるようになりました。
今でも、創意工夫の精神は微かに残っているのかも知れませんが、多くは他者に「便乗すること」に変わってしまったと感じます。 効率よく便乗することが賢いやり方だと考えられているようです。
最近話題の論文に関しても、「公表時には100%確証のあるものであるべきだ」になったようです(コピペなどの不正は別問題ですよ)。 最初から試行錯誤の「錯誤」がない論文なんてないでしょう? 議論の余地がない論文なんて意味がありますか? 創意工夫のための問題提起なのです。
そういえば、ビジネス界ではダイバーシティ(多様性)ということが言われて久しい。 ダイバーシティとは、様々な違いを尊重して受け入れ、「違い」を活かすことにより、顧客ニーズに対応するということのようです。 果たして、それだけでしょうか?
ダイバーシティには錯誤や衝突が起こる。 問題提起なわけです。 そして、錯誤や衝突を議論することによって、新しい価値を生み出すのが狙いなのです。 それには、自分の主張と、違った意見の他者と議論する能力が必要です。 自分の考えがなく、他者と前向きに議論することが出来なければ、ダイバーシティと声高に叫んで組織に外国人を雇い入れてみても混乱を呼ぶだけです。
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