私の原点は『鉄人28号』
鉄人28号は昭和の戦争末期に日本軍が起死回生の秘密兵器として開発したロボットでした。鉄人28号がテレビで放映されたのは1963年から1965年。小学生の私は夢中になりましたね。作者の横山光輝によると鉄人28号はフランケンシュタインとB29から着想を得たと語っています。ブラック・オックス(写真左)は悪役の不乱拳酒多飲(ふらんけんしゅたいん)博士が製作した鉄人28号のライバルです。
アメリカは変わった
移民の変化宗教がアメリカ大統領選の根底にあるのは間違いありません。しかし、ここ数十年のアメリカの問題は、キリスト教プロテスタント的な価値観が移民の流入によって希薄になったことです。1970年代までのアメリカへの移民はヨーロッパからの白人が中心でした。ところが移民法の改正等もありアメリカへの移民の70~80%は有色人種になった。結果、アメリカのアイデンティティであったWASP文化がなくなったという事です。
アイデンティティの喪失
アメリカ没落の原因はアメリカのアイデンティティの崩壊であることは明白です。ハーバードの政治学者ハンティントンは、1990年代の半ばに「アメリカは将来的にプロテスタントの倫理観念とアングロサクソンの政治文化を失い国家としてのアイデンティティが無くなる」と予言しています。日本のアイデンティティを喪失させることに成功したアメリカは80年後に自らのアイデンティティを失うこととなる、、、何という皮肉か‼
日本はどうか?
フーテンの寅さんの口上はアイデンティティの確認作業です。フーテンで全国をフラフラしている寅さんでも、葛飾柴又に家族や時間を共有した昔からの隣人たちがいる。つまり、アイデンティティを保守しているからフラフラできるのです。1970年代の中ごろまでは、日本でも評論家や大学の先生たちが日本のアイデンティティ喪失の危機感を盛んに議論していました。ところが、いまやそんなこと問題にしている知性はどこにもありませんね。総理大臣に聴いてみたいものです。知性の崩壊、これもアメリカと同じ道を歩んでいます。
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