野村義男とチャー
情報メディアSPICE 202012/9
ビジネスの世界ではメディアの煽りもあり「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉が流行っています。「新型コロナウィルスで急速に企業に広がるDX」といった具合です。自動車の煽り運転も問題になっていることだし、メディアの煽りも取り締まる方法はないものでしょうか。
地に足を付けてデータや情報の意味を考える必要があります。情報化とはデジタル化であり、本物とニセモノの区別がつかなくなる世界になることでもあります。将来的にコピー・ライトなんてなくなるかも知れません。それは情報とは使われてなんぼのものだからです。
情報の価値とは何でしょうか?
エンタメ雑誌の野村義男とチャーの対談で、チャーが面白いことを言っているので紹介します。
音楽の世界でも「情報の時差」って大切でそこに価値があるのです。インターネットになってから時差が極端に短くなりました。数ヶ月もすると世界中のみんなが知っている状態になり、情報の価値はなくなります。チャーの若い頃(私の若い頃ですが)はギターの弾き方でもみんなが知るまでには何年もかかったりしたのです。
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チャーと野村義男の対談(抜粋)
情報メディアSPICE 202012/9
野村:衝撃的なファーストアルバムだったんだけどなぁ。
Char:でも、制作からもう45年近く経ってるから、その45年間の統計で言ったら一番売れてると思う。毎年売れてるからあれ。
野村:だって僕世代のプロでやってるミュージシャンたちって、あのアルバムのせいで夢を抱いたやつらが何十人、何百人いることかっていう。そのぐらい日本の音楽シーンに衝撃だったのよ。だからあのタイミングでCharちゃんがデビューしてなかったら、現代の日本のロックバンド・ロックミュージックたちは全然変わってる!
Char:もっとましになってたと思う(笑)。
野村:いやいやいや! わかんないけど、そのぐらい貴重なデビューだったんだよ。
Char:それはね、スタジオミュージシャンもやってたし、在京の外国人たちがバンドやってたりしてたから情報が早かったのもあると思う。まだみんなが持っていないようなアルバムとか、そういうのも色々知ってたし。今みたいにネット絡みじゃないし専門誌も3冊くらいしかないから、評論家だってエリック・クランプトンって書いてたりしてて、こいつわかってねーじゃんって。
野村:(笑)。
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