2018年12月16日日曜日

ながい旅

2007年 角川文庫

終活には少し早いのですが、本の整理をしました。面白い本が何冊も出てきました。大岡昇平の本は今でも数冊持っているのですが、これも読んでおくべき一冊ですね。2008年には今は亡き藤田まこと主演で映画化されています。映画の題名は『明日への遺言』でした(残念ながら映画は観ていません)。

ドイツをニュルンベルグで裁いたから日本も裁こうと言うことで東京裁判が行われました。でも裁判を始めてみると色々と無理があった。説明がつかないのです。簡単に言うと、日本にヒトラーがいなかったからです。今では東京裁判の正当性を認めているのは中国と朝鮮半島と多くの日本人くらいでしょう。この点に関して平成の30年は一ミリも進歩しなかった。自己欺瞞であることさえ分からなくなってしまったのです。

映画『明日への遺言』(2008年)映画紹介サイトより転載

第二次大戦中、名古屋への無差別爆撃を実行したB29搭乗の米兵を略式裁判で処刑し、戦後その罪を問われB級戦犯として裁かれた東海軍司令官・岡田資中将が、部下を守り、自らの誇りを懸けて挑んだ法廷での闘いと、それを見守る家族との愛と絆を描くドラマ。原作は大岡昇平のノンフィクション『ながい旅』。監督は「雨あがる」「博士の愛した数式」の小泉堯史。主演は藤田まこと、共演に富司純子。


1945年5月、米軍による名古屋市街への絨毯爆撃が行われ、その際撃墜されパラシュートで降下した米軍搭乗員38名が日本軍により拘束される。東海軍司令官・岡田資中将は、彼らを略式裁判によって処刑する。終戦後、岡田中将をはじめとする被告人20名は、捕虜を殺害した罪で起訴された。これに対し岡田中将は、搭乗員はジュネーブ条約の定める捕虜ではなく、無差別爆撃を行った戦争犯罪人であり、かつ、当時の状況では略式の手続きもやむを得なかったとその正当性を主張、この裁判を“法戦”と名付けて、徹底的に争う意志を貫く一方、部下の行為も含めすべての責任は司令官である自分にあると、部下を守り全責任を負う論戦を展開していくのだった。


***

0 件のコメント:

コメントを投稿