2017年11月28日火曜日

サルトルと忌野清志郎

GOTTA(ガッタ)!忌野清志郎 (角川文庫) 1989年


「人間は自由の刑に処せられている」と言ったのはサルトルでした。


高校生の時、授業をサボってジャズ喫茶に出入りするのは自由なようですが、実は不安でどうしようもなくなるものです。自由ってそういったもので、不安に打ち勝つ強靭な精神力が必要なのです。

どんなに不安でも、たとえ毎日が不安定でも、希望をもって毎日を懸命に生きたのが忌野清志郎だったと思います。清志郎は自分があろうとする姿以外にはありえない。つまり、サルトルの実存主義の原則を貫いたと言えるのです。

データ改ざんで大騒ぎする大企業の人たちには、サルトルや清志郎に学んでほしいものです。大企業で働いているビジネスマンは、全ての人が必ずしも一生懸命に働いているのではない。なぜならば、彼らのエネルギーは「一生懸命働いている」というポーズをつくることに集中されてしまうから、、。サルトルだったらこう言ったかも。

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2017年11月14日火曜日

安定か、それとも自由か?

近所にクラウンというベーカリーがあります
バゲットは最高、何を挟んでも抜群のサンドイッチができあがります

大企業に入って自由はないが安定をとるか、それとも、自由を求めて不安や孤独に耐えるか? いくつになっても人と違う道を行くには mentally tough じゃないとダメです。人生は一度、不可逆的。できれば、両方やってみると楽しめます。

カントは「自由万歳」主義のようですが、ヘーゲルは自由に関して少し違った考えを持っていました。

① 人間だったら自由の欲求が生まれてくる
② 自由を追求すると孤独になる
③ 他者とつながらないと幸福になれないと思いはじめる
④ 人から認められたいという承認欲求が出てくる(自己の価値を確認したい!)

①と④は矛盾するわけです。人とは、多くの経験を積んで、様々な段階を経て(アウフヘーベンと言える)教養が生まれ、死ぬまで自分の本来の姿を追求するものである、、、というようなことを、ヘーゲルは言ったのだろうと思います。

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2017年11月13日月曜日

電気が来ないとつまらない


週末、家中の電気の3分の2くらいがつかなくなりました。


家の中のブレーカーは一つも落ちていません。部分的に使えるので、あーら不思議、あら不思議。


ネットもモデムやルーターに電気が来ないので使えません。

電力会社に来てもらい、電柱上のヒューズが切れるという配電トラブルだということが分かりました。家の前の電柱上の機器の問題で停電が起こるなんて、非常に稀なケースだと思います。電力会社のメンテナンス手順がこれまでと変わったのでしょうか?

電気は3線で家に入ってきています。
下の写真を見ると、3つの線が確認できると思います。










3線のうち2線を使って100V 200V をとります(最近の電気製品は200Vを使うものも多くなってきました)。
下はブレーカーの図です。

 一本(赤)は100V、一本は-100V(黒)、一本(白)は 0V です。赤と白をつなげば100V、黒と白をつないでも100V、そして、赤と黒をつなげば200Vになります。

2時間ほどの停電だったのですが、精神的な近代化が遅れている私は、哲学的思索という訳にもいかず、電気が来ないとつまらないのです。


2017年11月9日木曜日

日本企業はストーンズに学べ!

12月1日発売の新譜


『悪魔を憐れむ歌』(1968年)

ストーンズって単なるR&Rバンドじゃないって事がよ~く分かる曲とレコーディング風景です。なぜ、ストーンズが50年以上もブランドを維持しているか?

ミックは頭のいいビジネスマンだし、キースはストーンズの軸は曲げない頑固さがある。しかし、適材適所、曲に合わないと思えばドラムだってベースだって正式メンバーを使わない柔軟性がある。この曲の final take のベースはキースが弾いているし、ドラムはチャーリー・ワッツじゃない。故ブライアン・ジョーンズのアコースティックギターだって録音からカットされている。

同時期に発表されたビートルズの『サージャント・ペパーズ』は画期的だったけど、ストーンズも負けてはいない。MBAのケース・スタディでローリング・ストーンズを取り上げてはいかがでしょう?

解釈を拒絶して動じない「常なるもの」をしっかり意識し、それを頼りにしている。さらに、現実に応じたレジリエンス(弾力性)がある。拠り所となる理念や価値観がしっかりしているのだろう。

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2017年11月7日火曜日

アップルパイのようにアメリカン

年寄りには危険なカロリー

マツタケの茶碗蒸しや五目ご飯の微妙な味や香りは分からんでしょうな。アップルパイのようにアメリカンな人ですからね。

トランプ大統領の晩餐会のメニューです。

 ・前菜
 ・マツタケの茶碗蒸し
 ・伊勢エビサラダ
 ・佐賀牛のステーキ
 ・五目ご飯
 ・デザート

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2017年11月5日日曜日

トランプさんがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

マッカーサーは厚木基地でしたが、トランプさんは横田のようです。


アメリカでは民主党も共和党もトランプ大統領が大嫌い。そのトランプさんが日本にやって来ます。横田基地に着陸するそうです。多摩丘陵にも米軍の多摩ヒルズゴルフコースがあるのですが、、、。

日本の政治家は、トランプさんと愛国心について議論してみると面白いと思います。トランプさんは、これまでのアメリカ大統領と違って、理解しそうな気がします。

日本という国の不思議なところは、右側の人たちはアメリカに身も心も捧げたようだし、学校で勉強ができた人たちは、無責任で単純なリベラルの立場にいる人が多いところです。要するに、右側も左側も自分は愛国者だと言えないところです。

しかし、クロスボーダーで仕事をするビジネスの場合、特に相手も自分も組織の中である程度の職位にある場合、愛国心のない人は仲間に入れてもらえません。アメリカ人はアメリカを愛し、中国人は中国を愛すところから組織のリーダーたちは結束する傾向にあります。ところが、日本人のリーダーの中で愛国心に嫌悪感をもよおす人は多いのです。不思議ですねぇ。

愛国的な感情は海外で生活したり仕事をしたりした経験のある人に強い。海外に出て初めて日本や日本人を意識せざるを得ないからです(日本人というアイデンティティ)。それは戦争のような状況と似ています。戦争になると否応でも日本や日本人を意識せざるを得なくなる。今の日本人は、その「日本人であること」に罪の意識を感じ贖罪感が強い。それは、敗戦後のアメリカの教育改革とそれを引き継いだ日本の学校教育やメディアの影響の賜物だと思います。

「意識を高くすれば、見える世界も変わって来る」のですが、今の偏差値、減点主義教育を続ける限り、森を見ずに一本一本の木を見ることになり、挙句の果てには葉っぱの葉脈に注目するようになる、、、。

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