筍に木の芽をあえて祝ひかな 正岡子規 (明治35年)
子規、最晩年の句です。 ほんの少しだけ苦痛の和らいだ日に詠んだものだそうですが、木の芽和えを楽しむ余裕までは無かったのでしょう。 一緒に詠んだ句に次の二句があります。
歯が抜けて筍堅く烏賊こはし
不消化な料理を夏の祭かな
お隣の山椒の木の新芽が丁度いい具合に芽吹いてきました。 そして、あろうことか枝が塀を超えてウチの庭に伸びてきています。
こうなったら手のひらでパンと叩いて木の芽和えです。 上手に叩かないと良い香りは立ちません。
筍と山椒の新芽、絶妙のタイミングでこの季節に出会ったのです。
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